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[チャレンジリーグEAST]第1節|内藤が決勝点、2連覇目指す常盤木が白星発進

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

値千金のゴールでチームに開幕戦勝利をもたらした。0-0で迎えた後半38分、常盤木学園はペナルティエリア左手前でFKを獲得する。キッカーの滝川結女がけったボールがクロスバーを叩くと、ファーポスト付近に詰めていたセンターバックの内藤孝穂が角度のないところから右足で押し込んだ。

「練習では上がらないんですけど、今日は相手のFWが1枚しかいなくて、ベンチからも上がれと言われた。けった瞬間は覚えていません。思い切っていったという感じで、(決まって)びっくりしました」。筆者が声を掛けると、ほっとしたように笑顔を見せた内藤は決勝点の場面を振り返る。

みやぎ生協めぐみ野サッカー場(宮城県サッカー場)と名前をあらためたホームスタジアムで迎えたプレナスチャレンジリーグ2016の開幕戦。ここ数年のシーズン初戦と同様に、この日も試合終盤まで勝負の行方がわからない展開となる。

後半34分には中盤でキープした滝川の横パスを受けた鈴木日奈子が得意のミドルシュート。その3分後には、GK鈴木あぐりのロングフィードに走り込んだ高橋亜美が相手GKの背後に抜け出しシュート。だがいずれも枠を捉えられず、勝ち越し点は奪えない。

刻一刻とタイムアップが近づくなかで冒頭のFKの場面を迎える。この日は再三に渡って好セーブを見せていたつくばFCレディースの長身GK國香想子に対して、滝川もクロスバーギリギリを狙ったボールをけりこむ。「結女がけったボールがバーに当たると思った。ちょっと引き目に、落ちてくる辺りにいたら落ちてきた」と、読み通りにこぼれてきたボールを内藤がねじこんだ。

東北新人戦でセンターバックを務めたキャプテンの鈴木日奈子と入れ替わる形で最終ラインに入ったこの日。慣れないポジションをまかされたうえに、チャレンジリーグに出場するのも初めての経験だった。緊張や不安もあったというが、「いまできることをやるしかない。声とか指示を徹底することを意識した」(内藤)。

中盤の鈴木、センターバックのコンビを組んだ山下績麻とも連携を取りながら相手の攻撃をシュート4本に封じ、決勝点に加えて無失点にも貢献した。

ピッチ外ではチーフという役職を担う。サッカー面でチームを率いるキャプテンの鈴木に対して、チーフはピッチ外のまとめ役。「私生活も厳しくして、緩みがないチームを作りたい」と生活面で仲間を引き締め、支えることを誓う。チャレンジリーグ2連覇、そしてインターハイと高校選手権の雪辱を期すシーズンの第一歩を踏み出した。

<試合結果>
■チャレンジリーグ第1節
常盤木学園高校 1-0 つくばFCレディース

▽得点
83分 内藤孝穂(常盤木)