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[平成28年度高校総体]常盤木との栃木SC卒業生対決を制した十文字・村上、盟友・鈴木への想い

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

平成28年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技(女子)は30日、各地で2回戦が行われた。広島県立びんご運動公園陸上競技場の第2試合では、十文字高校(関東③)と常盤木学園(東北①)が対戦した。11分に先制した十文字はその後も主導権を握って着実に加点。常盤木の反撃を終盤の1点に抑え、4-1で快勝を飾った。

試合が動いたのは11分。逆サイドからのサイドチェンジに呼応した蔵田あかり(2年)が右サイドを破ると、折り返しをゴール前で合わせた足立琴音(1年)が先制。十文字がリードを奪う。前半終了間際の33分には、源間葉月(3年)のロングシュートが決まり、2-0とリードを広げて折り返す。

後半に入っても十文字の勢いは止まらない。49分には蔵田がゴールライン際から折り返したボールをファーポスト手前で待っていた鈴木紗理が左足で押し込み3-0。その2分後には村上真帆(3年)のスルーパスに反応した鈴木が最終ライン裏へ抜け出し、左足で流し込む。技巧派レフティの2得点で勝負を決定づけた十文字が初のベスト4に勝ち上がった。

★★★

35分ハーフ、そして連日30度を超える気候条件を考えると、通常の試合以上に先制点をあげたチームが有利となる。今大会でもは2回戦までの12試合中10試合で先制したチームが勝利をあげている。この試合でも開始早々のゴールが試合の行方を左右した。

その貴重な先制点を演出したのが十文字のキャプテン村上である。FWの一角として先発した村上は左サイドでボールを受けると、「蔵田が開いててくれたので」と迷うことなく右へサイドチェンジのボールを送る。この蔵田が相手DFを置き去りにしたことから先制点が生まれている。この試合は無得点だったが、2ゴールに絡んだほか、豊富な運動量で攻守に貢献度の高いプレーを披露した。

キャプテンとしてチームを初のベスト4に導いた村上。実は、常盤木のキャプテンである鈴木日奈子(3年)とは栃木SCレディースの同級生である。2013年の全日本女子ユース(U-15)選手権では村上が7番、キャプテンの鈴木が11番をつけて大会に出場。2勝をあげて、ベスト8に勝ち上がっている。しかもふたりはボランチのコンビを組んでいたこともあったという。

そんな盟友と全国の舞台で戦う機会がめぐってきたことを村上はどう感じていたのか。

「仲間なんですけどライバルとして負けたくなかった。(鈴木は)いろいろなところに指示ができる。味方を動かしたり、自分でも上がってボールを要求したりもする。いいところに走ってくれるので、自分がパスを出して得点することが結構あありました。前からも正確にけれる選手だったんですけど、それがさらに正確になっていて、すごいと思うし尊敬しています」

良き友、そして良きライバルでもある鈴木が所属する常盤木を下してのベスト4進出。同じく全国制覇を目指した鈴木の想いも受け継ぎ、次は作陽とのリベンジマッチに挑む。

<試合結果>
十文字 4-1 常盤木学園
(35分ハーフ)

▽得点:
11分 足立琴音(十文字)
33分 源間葉月(十文字)
49分 鈴木紗理(十文字)
51分 鈴木紗理(十文字)
61分 佐々木呼子(常盤木)