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[平成28年度高校総体]松島育美が決勝点、十文字のポゼッション封じた作陽が決勝へ

トピックス

平成28年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技(女子)は31日、準決勝が行われた。広島県立びんご運動公園陸上競技場では、作陽(中国)と十文字(関東③)が対戦。昨冬の選手権1回戦の再現となった一戦は、セットプレーを生かして先制した作陽がリードを守り切り、1-0で勝利を飾った。

先制点はCKから生まれた。森本紗也佳が蹴ったボールがゴール前の人混みを越えて逆サイドへ。このボールを拾った北方沙映(3年)が拾うと、十文字の選手が北方に一斉に引きつけられる。ゴール前フリーで待ち構えていた松島育美(3年)が左足で冷静にけりこんだ。

「ボールが頭を越えた時点で、(北方)沙映がボールを持った時は中にクロスがくるとわかっていたので、沙映のクロスを待っていました。ミートはしなかったんですけど、周りには誰もいなくてGKが目の前だったので、当てれば入ると思いました」(松島)

★★★

その後も十文字がボール支配で上回り、シュート数でも4対10と劣勢を強いられた。中盤には技術が高く、高精度のパスを配給する源間葉月と鈴木紗理。スピードが持ち味の蔵田あかりと足立琴音をサイドに配し、後半途中からは怪我で温存していたスピードスターの松本茉奈加も投入。前線の村上真帆らと絡みながら、作陽陣内に押し込んでくる。

だがポゼッションされることは想定済み。「他のチームよりも走り切れることは自信」(松島)という運動量をベースとしたハイプレスで相手の最終ライン、中盤に圧力をかけ続けた。サイドを走られても粘り強く対応すると同時に、中が絞ってカバーすることを怠らない。セカンドボールを拾われても、素早く相手の前に立って縦パスのコースを切り、パスワークを断ち切った。

いくつか決定機は作られたものの、最後まで崩れなかった守備について、作陽のキャプテン松島は次のように話す。

「(十文字は)前線みんながキーマンというのは分析していました。そこに対して、真ん中には絶対にボールを入れさせないようにコース切りをして。サイドに行ってもカバーリングして、最終的に中に入れさせないことを徹底した。相手が中でプレーできないように外へ追い込みました」

守備的なチームでは決してないが、今大会は守備の強さをベースにここまで勝ち上がってきた。星槎国際湘南(2回戦)、十文字に続いて、決勝の相手は選手権覇者の藤枝順心。ポゼッションを得意とするチームとの対戦が続くが、試合を重ねるごとに守備の連携も高まっている。

「(順心は)パスの精度がすごくいい。相手がビルドアップしている時に、自分たちの強みとしている守備で相手を圧倒して崩していきたい」と、松島は決勝に向けた意気込みを語った。夏冬通じての初優勝に向け、いい守備からの攻撃にも期待したい。

<試合結果>
作陽 1-0 十文字
(35分ハーフ)

▽得点:
14分 松島育美(作陽)