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[平成28年度高校総体]日替わりでヒロイン登場。上田桃の決勝弾で藤枝順心が冬夏連続V

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

日替わりでヒロインが生まれ、トーナメントを勝ち上がってきた藤枝順心(東海①)。冬の選手権に続く全国制覇の立役者となったのは、42分に投入されたMF上田桃(2年)である。

前半からポゼッションで上回るものの、コンパクトな守備陣形を敷く作陽を崩しきれない。行き詰まる展開を打開するため、多々良監督が最初に切った交代カードだった。「チームは前半から戦い切っているので、自分が走り回って最後のこぼれをしっかり狙ってくれ」と、指揮官に送り出されてピッチに入る。

0-0の均衡が破れたのは55分のこと。藤枝順心は右サイドでFKを獲得。キャプテンの福田ゆい(3年)がゴールマウスに向かって左足で速いボールを入れる。作陽GK藤田みあ(3年)がこのボールをパンチングするが、クリアしきれない。バレーボールのトスのようになったボールをゴール前に詰めていた上田が頭で押し込んだ。

「最初はDFがついていたんですけど、GKが取るとなった時に自分のことを離してくれた。その時に絶対に詰めようと思っていたらボールがきました」(上田)。狙っていたこぼれ球をしっかり詰めた、殊勲の一撃だった。

「しんどくなったらサポーターを見ろと言われていた。サポーターには感謝しかないです」と話した上田はゴールが決まると、スタンドのサポーターに向けてアモーレポーズで感謝の気持ちを示した。

値千金のゴールを決めたとはいえ、ここで満足することはない。大会プログラムには彼女の名前はなく、大会直前の登録変更で滑り込みのメンバー入りを果たした。1回戦、準決勝では先発したものの途中交代に終わり、2回戦と決勝はベンチから途中出場。フル出場することはできなかった。

「1回戦も2回戦もあまりいいプレーができなくて、スタメンに入れてもらっても途中交代だった。その分、体力が余っていたので、1日1日体力を潰す感じでプレーした。そこでも潰れないように走りきって冬に向けて頑張りたい」と、定位置確保を目指してリスタートする。

<試合結果>
▽決勝
藤枝順心 1-0 作陽
(35分ハーフ)

得点:
55分 上田 桃(藤枝順心)