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[リトルなでしこ]宮澤ひなたは世界のピッチで輝けるか?星槎湘南のエースが見据える海外チームとの戦い

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

インターハイ神奈川県予選決勝でOSAレイアU-15の選手に迎えられる宮澤。 インターハイ神奈川県予選決勝でOSAレイアU-15の選手に迎えられる宮澤。

大会2連覇を懸け、ヨルダンで9月30日に開幕したFIFA U-17女子ワールドカップ2016の初戦に臨むリトルなでしこ(U-16日本女子代表)。

星槎国際高校湘南の絶対エース、宮澤 ひなたは次のように意気込みを語った。

「(合宿合流の)前日にこういうシビアなゲームをすることができていい経験になりました。代表は(星槎とは)チームとしての戦い方が違います。その中でも自分の特徴であるスピードを生かしていきたいということと、チームや学校、日本を代表しているというのもある。そこはしっかり戦っていきたい」

彼女に話を聞いたのは、全日本高校女子サッカー選手権神奈川県予選決勝が行われた9月19日。試合は湘南学院に先制を許した星槎湘南がいったんは逆転したものの、試合をひっくり返され2−3で敗れている。逆転負けの悔しさをにじませながらも、その視線はヨルダンでの戦いに向けられていた。

★★★

昨年11月に中国で開催されたAFC U-16女子選手権で日本は準優勝を飾り、宮澤もチーム最多となる5得点を挙げている。だが、グループリーグと決勝で対戦した北朝鮮には勝利することができず(1分1敗)、宮澤もこの2試合ではノーゴール。そうした経験を踏まえてのことだろう。宮澤は海外チームとの戦いについて、こう話している。

「日本のスピードと海外のスピードは違う。日本では行けるかなと言う感覚でも、仕掛けてみると体が大きかったり、相手のひとつ前に入れなかったり苦戦する。そこは相手の状況を見て、そういうところは回して、日本らしいサッカーができればいい」

このコメントを聞いて思い出したのは、4年前のアゼルバイジャン大会の準々決勝で日本が対戦したガーナだ。一人ひとりの体格差で日本を大きく上回り、プレッシャーもきつい相手に対して、ポゼッションで上回りながら崩しきることができなかった。日本は0−1で敗れ、ベスト8で大会を去っている。

そして今大会の初戦で対戦するのは、そのガーナなのだ。

★★★

宮澤の持ち味は、一言で言えばスピード。前を向いてフリーでドリブルを仕掛ければ、高校年代の試合では止めるのは容易ではない。だが、湘南学院戦でもそうだったように、相手に挟み込まれるなど、簡単にはドリブルをさせてもらえない。チームとしていかに崩していくかが大切なのは、代表に限ったことではない。

所属チームである星槎湘南、さらにトップチームのOSAレイアFCは、ともにポゼッションを主体としたサッカーを展開する。宮澤もボールを収めて攻撃の組み立て役に回ったり、味方との距離感を意識したりと、チームプレーをこなしながら自身の持ち味を発揮している。

リトルなでしこの楠瀬監督も宮澤に対して、ボールを収めることを要求するという。果たしてチームで培った経験を生かして、代表で求められるプレーに応えることができるか。それができれば、おのずと得意のドリブルで仕掛けるシーンも見られるに違いない。