minasaka.net

日本女子サッカーの"今"が分かるWEBマガジン「みんな@サッカー」

[選手権予選]東北|準決勝 エース下山と息のあった連携、富井寿里菜の2得点で聖和が逆転勝ち

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

第25回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の東北地域大会は13日、いわぎんスタジアム(盛岡南公園球技場)で準決勝2試合が行われた。

10時半キックオフの試合では、聖和学園(宮城)と専大北上(岩手)が対戦。地元の声援をバックに、ゴール前にブロックを築いて厚い守備を敷いた相手に苦戦を強いられる。後半13分にはカウンターから太田未蘭に決められ先制を許したが、その後の2ゴールで2−1と逆転勝ち。第1回大会から続く連続出場記録を25回に伸ばし、常盤木学園(宮城)との決勝に駒を進めた。

2ゴールを挙げ、チームを敗戦の危機から救ったのは2年生ボランチの富井寿里菜だ。

0−1で迎えた後半25分には、試合を振り出しに戻す同点ゴールを決める。ドリブルでペナルティエリアに侵入すると、相手DFを引きつけてすぐ横にサポートにはいってきた下山莉子にパス。下山がドリブルをしている間に、ゴール前の空いたスペースに入り込み、ゴールライン際からの折り返しを左足で合わせた。

「寿里菜とはけっこうイメージが合う。いつも出したら受け直ししてくれるから、必ずえぐったら寿里菜がいる。そこをめがけてパスを出しました」と、息のあったコンビネーションで密集を縫うようにボールを運び、ゴールに結びつけた。

勝ち越し点はその5分後。相手陣内に押し込み、ペナルティエリア内でボールを回す。横パスで左右に揺さぶりをかけると、最後は富井が左足でゴールネットを揺らした。

小学生時代から磨いたドリブルと、「ショートパスで崩して、3人目でもらう動き」(富井)が持ち味。1年時の昨年は左サイドバックだったが、今年は下山とボランチのコンビを組む。「顔が上がって、パスが出せるとよく言われます」と本人が言うように、持っている技術を生かす視野の広さがあり、常にボールが出てきそうなスペースを探して動き続けている。

「技術もすごい持っていて、よく周りを見るところがある。あと点にからめる。ここにボールが来そうというところにあの子は行ける。そこはかなり評価しています。周りをよく見ていると思います」と曽山加奈子監督。「左足でしかシュートを打てないのがちょっと(笑)」とも言うが、厚い信頼を寄せている。

三重の楠クラブレディース出身。決勝の相手、常盤木には滝川結女、川北美空と、当時のチームメイトふたりが所属する。「ぜったい負けたくない」と、ライバルとの決勝に臨む。