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[選手権予選]東北|決勝 勝負を決めるダメ押し弾、選手権へ静かな闘志を燃やす常盤木の主将・鈴木日奈子

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

宮城県予選で敗れた聖和学園を延長の末に下して優勝を飾った常盤木学園。キャプテンの鈴木日奈子が選手権での巻き返しに静かな闘志を燃やしている。

風下に立った前半は、聖和に押し込まれる我慢の展開。カウンターなどでチャンスを窺うが、スコアレスで折り返す。後半は常盤木のプレスが機能して、主導権を引き寄せる。高橋亜美、加藤栞の両サイドを起点に、チャンスの山を築くがゴールネットを揺らすには至らなかった。

鈴木日も前半終了間際に得意のミドルシュートを放ち、後半33分にも津田真凛とのワンツーから右足を振り抜く。いずれも際どいシーンだったが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

試合は規定の80分で均衡が破れず、10分ハーフの延長に突入。退場者を出して、10人となった聖和に対して、常盤木が一方的に攻め込む。延長前半は聖和が粘り強い守備を見せたが、延長後半4分に高橋亜のゴールで常盤木が先制。さらにその5分後、鈴木日が勝負を決定づける追加点をあげた。

「(マークする)相手がいなかったので、シュートしか考えていなかった。受けて撃つというイメージでした」(鈴木日)と、右からドリブルで侵入してきた加藤栞のパスをペナルティエリア内で受けると、右足でゴールネットを揺らした。

昨年度の選手権では悔しい思いをしている。日ノ本学園との1回戦では後半途中からピッチに立つと、相手GKを強襲するミドルシュートを放ち、倉谷也海(現伊賀FCくノ一)の決勝点を生み出した。だがつづく常葉橘との2回戦では、PK戦で失敗。最後のキッカーとなり、チームは2回戦で姿を消している。

「自分がPKを外したので、その時の気持ちはまだ残っています。PKもそうなんですけど、シュートを撃っていて、そこで決めていればというのもありました。でも一番はPKで枠に入らなかったことです。(日ノ本戦では決勝点につながるシュートも放ったが?)選手権といったら、PKのイメージがけっこう強いです」

新チームで鈴木日はキャプテンマークを腕に巻き、中盤の要としてチームを牽引する。2年ぶりに出場したインターハイでは、2回戦で中学時代に所属した栃木SCレディースでチームメイトだった村上真帆がキャプテンを務める十文字に1−4で敗戦。チャレンジリーグでも8位に終わり、皇后杯も東北大会で敗退。ここまでは不本意な結果となっている。

選手権はタイトル獲得のラストチャンス。「課題はたくさん出た」「まだまだ甘い。優勝と簡単には言えないレベル」と、"全国制覇"の四文字は口にしない。優勝したいと強く思っているからこそ、やるべきことがいくつも見つかったのだろう。選手権までは1ヶ月半。4年ぶり全国制覇の想いを胸に秘め、日々の練習に邁進する。