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[選手権予選]東北|決勝 2アシストで常盤木の優勝に貢献、右サイドのキーマン・加藤栞

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

常盤木学園(宮城)は1年生アタッカー、加藤栞が2ゴールを演出する活躍を見せた。スコアレスから延長戦に突入した試合を2−0で制し、宿敵・聖和学園に敗れた県予選決勝のリベンジを果たした。

まずは延長後半4分、右スペースを突いたボールに反応した加藤が、ゴールライン際から速いボールを折り返す。「抜け出した時に亜美とくれあが直線上に見えたから、そこに出すしかないと思って蹴りました」。ゴール前に走りこんだ沖野くれあはシュートを撃ちきれなかったが、奥に詰めていた高橋亜美がけり込み、試合の均衡を破る先制点をあげる。

さらにその5分後。右サイド深い位置からゴールライン際をドリブルで中へ。だが相手も警戒を強めており、ゴール前には切り込めないと見るや急ストップ。「相手の前に入った時にクロスを上げようと思ったんですけど、みんな自分が上げるとなってたと思った。ひとつ切り返して、日奈子が呼んでたので出しました」と、フリーで待ち構えていた鈴木日奈子にパス。鈴木日がけり込み、2−0と突き放した。

1点目は駆け上がってきた勢いそのままに、速いボールのクロスをゴール前へ供給。2点目は相手が待ち構えるエリアへ無理に突っ込むことなく、近くの味方へパス。スピードに加えて、冷静な状況判断でゴールをお膳立てした。

2015年1月11日、ノエビアスタジアム神戸で行われた第23回全日本高校女子サッカー選手権の決勝。常盤木学園と日ノ本学園が対戦した試合を観戦したことが、常盤木でサッカーをしたいと思うきっかけだったという(試合はPKの末、日ノ本が勝利)。

「サイドからの攻撃とかパスサッカーが印象に残りました。その試合を見て、今度は自分が決勝の舞台に立って、優勝したいと思った」

そして迎えた今シーズン、6月12日のチャレンジリーグ第9節ノルディーア北海道戦で途中出場してデビューを果たす。CFで起用されたこともあったが、得意のサイドに配置されると徐々にその実力を発揮。シーズン終盤のプレーオフではスタメンの座を勝ち取り、その後は主力として出場を続けている。

選手権の登録メンバーに選ばれれば、インターハイではメンバー外だった加藤にとっては、常盤木に入学して初めての全国大会となる。

「自分のスピードをもっと生かして、裏に抜けるタイミングとか、裏に抜けるだけじゃなくて、他のプレーもできるように。それで正確なクロスを上げて、そこから点が生まれるようなプレーをしていきたいです」。成長著しいルーキーが、夢を叶えるための舞台で第一歩を踏み出す。