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[東北新人戦]決勝|常盤木FW沖野くれあ、チームを敗戦の危機から救う同点弾

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)


敗戦の危機からチームを救う一発だった。1−2でリードを許したままアディショナルタイムに突入しようかという差し迫った状況の中、FW沖野くれあが思い切りよく左足を振り抜いたミドルシュートがゴールネットに突き刺さる。常盤木学園が土壇場で試合を振り出しに戻し、延長戦での決着に持ち込んだ。

「準優勝で終わりたくなかった。いつもならあの位置では打たないんですけど、とりあえず打って見ようと思った。決まってよかったです」(沖野)

キックオフからわずか40秒(公式記録は1分)で聖和学園に先制を許す苦しい立ち上がり。前半9分に滝川結女のゴールで追いつくが、後半6分にふたたび勝ち越しゴールを奪われる。同20分にはコーナーキックから澁澤光が頭で合わせるが、聖和GK今村南海が好セーブ。その後も加藤栞、高橋亜美の両サイドから切り崩しにかかるが、ペナルティエリアへの侵入を阻まれる。

一度もリードを奪えない展開に、修徳との選手権準々決勝が蘇る。あの時はPK戦を目前に決勝点を奪われたが、今回は終了直前に追いついた。「焦ったら自分のプレーもうまくいかなくなる。逆に落ち着いて、頭を冷静にすることを心がけていました」(沖野)。焦る気持ちがなかったわけではない。それでも虎視眈々と同点の機会を狙い続けた。あの苦い経験を無駄にすることなく、終了直前に追いついてみせたのだ。

安堵の表情を見せたものの、笑顔はない。10分ハーフの延長戦では両チームともノーゴール。規定により両校優勝となった。沖野自身も延長にシュートを放ったが、チームを勝利に導くことはできなかった。「両校優勝は全然うれしくない。同点ゴールを決めても延長戦で決められなかったところが攻撃陣の課題です」と反省の弁を述べた。

今夏には宮城でインターハイが開催される。常盤木はインターハイでの優勝がまだないが、地元開催の大会で是非ともタイトル獲得したいだろう。「先生もいつも以上に力が入るから、自分たちも優勝しか考えていません」と、沖野もきっぱりと優勝を口にする。その目標を達成するためにも、聖和との再戦や4月に開幕するチャレンジリーグでは、東北新人戦での雪辱を果たすつもりだ。