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[埼玉県新人戦]花咲徳栄が6年ぶり2度目の優勝。新キャプテン根岸里歩は「背中で引っ張る3年生に」

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

2年連続で全国大会に出場している花咲徳栄と、全国出場13回を誇る本庄第一が激突した平成28年度埼玉県高等学校女子サッカー新人大会の決勝戦。強風の中で行われた試合は、開始早々に挙げた1点を守りきった花咲徳栄が1−0で勝利を収め、6年ぶり2度目の優勝を飾った。

選手権2試合で途中出場に甘んじたFW新井優紀が10番を背負って先発出場。中盤で最終ラインからのボールを収め、攻撃の起点となる。向かい風を受けながらも全体の押し上げをうながし、前半9分の先制点につながった。そしてファーポスト付近でコーナーキックからのボールを頭で押し込んだのが新井である。選手権関東大会の7位決定戦でも2点を叩き出した、ヘディングの強さをふたたび発揮。チームを1−0の勝利に導いている。

★★★

佐々木葵、加瀬田彩華の両アタッカーを加えた前線の破壊力は今年も健在。佐々木はマークする相手の寄せを厭わずに仕掛ける力強いドリブル突破が魅力。昨年は関東Liga Studentの選抜チームにも選ばれた。加瀬田は相手に阻まれても、ふたたびゴールを目指す積極的な仕掛けが相手に脅威を与える。

一方、守備は準々決勝(vs 川口総合)と準決勝(vs 浦和西)でそれぞれ2失点と安定感を欠いたが、決勝では本庄第一を完封した。その原動力となったのが、怪我で欠場中の吉田紗季に代わってセンターバックを任された大沼歩加。先制を許して反撃に出てきた本庄第一の攻撃を落ち着いてでしのぎ、決定機を与えなかった。高い守備力と正確なキックを兼ね備え、攻撃にも関われる選手。本来のボランチでのプレーもぜひ、見たいところだ。

★★★

花咲徳栄はGK中村真希帆、DF青山美里、MF風間菜々ら3年生が抜けたが、主力の大半を占めていた1、2年生が残っている。新チームのキャプテンに就任した根岸里歩、ゲームキャプテンを務めた佐々木ら、2年前のインターハイを経験した当時の1年生(現2年)が最上級生となり、1年生もこの冬の選手権で全国大会の経験を積んだ。個々の選手の経験値は、県内でも群を抜いている。とはいえ、新チームとなれば雰囲気も変わってくる。

「まだ自分の気持ちをうまく表に出せなくて、声を出して引っ張ることが出来ていない。青山選手を超えられるような、背中で引っ張っていけるような3年生になっていきたい」と、青山からキャプテンの座を引き継いだ根岸は、最上級生としての自覚を口にする(コメントは1月に取材)。新人戦が終われば、すぐに新シーズン。限られた時間のなか、すぐそこに控えるインターハイ予選に向けてチームと個の力、両方を高めていく。