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[平成29年度高校総体]松葉杖を抱えて宣誓、飯田百合加主将率いる常盤木学園が地元開催で初Vに挑む

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

30日、平成29年度全国高校総体サッカー女子の開会式が松島町文化観光交流館で行われ、開催地代表(宮城県)の常盤木学園DF飯田百合加主将が選手宣誓を務めた。

「宣誓 ここ宮城県のある東北を震災が襲った日から6年が経ちました。日本中がひとつになろうと力を出し合い、少しずつ復興への道を歩んできました。しかし、今もまだ辛い思いをされている方がいらっしゃいます。私たちは決して、そのことを忘れず、南東北インターハイスローガン「繋がる絆 魅せよう僕らの若き力」を合言葉にして、ひたむきに戦うことで新たな希望となれることを信じます。

そしてインターハイという素晴らしい舞台に立ちたくても立てなかった全国の仲間の思いを胸に、全身全霊で試合に臨み、世界に羽ばたくことを約束し、感謝とリスペクトの精神を忘れることなく、戦い抜くことを誓います。

平成29年7月30日 選手代表 常盤木学園高等学校サッカー部主将 飯田百合加」


”インターハイという素晴らしい舞台に立ちたくても立てなかった全国の仲間の思いを胸に・・・”。 そう言う飯田自身もまた、この大会には出場することができない。県予選決勝での怪我により、プレーすることができなくなったのだ。それでもキャプテンとしての責務を果たすため、松葉杖をついて壇上に上がり、脇に抱えながら宣誓を行った。

★★★

「驚きが大きかったです。今まで試合に出ていたわけでもないし、まとめられるか不安もありました。みんなが支えてくれたので、ここまで来れたと思います」。6月、飯田は自らのキャプテン就任について語っていた。ピッチで攻撃陣を牽引する滝川結女。オンオフを問わず、細かいところまで目が行き届く川北美空。3年生を中心に役割を分担しながら、チームを盛り立ててきた。

チャレンジリーグ開幕当初はなかなか勝ち点が伸びず、インターハイ県予選決勝では飯田が負傷する。その後のリーグ戦では守備の再構築を余儀なくされたが、今大会直前のFC十文字VENTUS戦では無失点勝利を飾っている。いくつもの壁を乗り越え、ここまでたどり着いた。気丈に振る舞ったキャプテンの想いを胸に、常盤木のインターハイ初制覇への挑戦が始まる。