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[平成29年度高校総体]武田菜々子が2発!攻守噛み合った明成が全国初勝利

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

平成29年度全国高校総体の女子サッカーが31日に開幕した。地元宮城県の代表・明成(東北1)は香川西(四国)と対戦。持ち前の粘り強い守備とエースFW武田菜々子の活躍、そして落合恵監督の采配がかみ合い、心境著しい四国の雄に競り勝った。

一人ひとりが試合を通して献身的に動き続ける香川西が序盤から試合を優位に進める。4分には豊田絢菜がミドルシュート。6分には毛利華美のサイドチェンジから松本梨桜が右サイドを突破した。松本は22分にもスペースを突き、ミドルシュートを放つ。

明成は相手の素早いプレスを受け、中盤でボールを奪われ押し込まれる。それでも慌てず、騒がず、冷静にはじき返しながら味方の援護を待った。「DFラインが共通意識を持ってラインコントロールだったり、浮き球の処理ができた」とCB豊後彩香。スペースへボールを運ばれても、DFがしっかりと体を寄せ、守備網が崩されることはなかった。

いつも通り、堅い守備を見せる最終ラインに前線も応えた。26分、味方が落としたボールを豊後が前線へロングフィード。「自分のスピードを生かすために後ろにそらしてくれた」と武田が振り返る小林亜未がヘッドでスペースへ。武田が最終ラインから抜け出すと、GKとの1対1から右足でゴールに蹴り込んだ。

「相手のラインも高めだったので、自分たちの攻撃をやりやすかった」(武田)。前がかりとなった相手の隙を逃さず、チャンスを確実にモノにした明成が前半を1−0で折り返す。

★★★

0−1も想定していたという落合監督。後半に向け、用意していた交代カードを切る。佐藤梓と宍戸七海に代わって、最上光と一之瀬緒を投入。準決勝で聖和学園を破り、東北大会の出場権を獲得した県予選を戦った3年生11人が揃った。

中盤でボールを収め、競り合いにも負けないことでチーム全体も押しあがる。いい形で後半に入ると、39分に追加点が生まれる。右SBの引地優奈がサイドを駆け上がり、ゴール前へアーリークロス。「(引地が)自分のことを見てくれていた。練習でもやってきたことを出せた」という武田が左足ダイレクトでゴールネットを揺らした。

「(先制点は)あそこで決めてくれたのでチームがいい姿勢を保てたままゲームを運ぶことができた。細かい部分でパスがずれたり、シュートも本当はGKを外して欲しかった。ど真ん中でGKも触っていた。コースをしっかり狙ったシュートだったら百点満点をあげたい。現状に満足せずにやって欲しいという意味も込めて、今日は満点ではない」と、落合監督は注文をつけることを忘れなかったが、2得点の活躍をしたエースをねぎらった。

その4分後にはゴール前の混戦から石川結に決められて1点差に詰め寄られたが、守備の集中力を切らさずに逃げ切りに成功。2−1で勝利した明成が2回戦に駒を進めた。2011年夏の選手権に初出場した同校は松山東雲に2−3で敗れている。6年ぶり2度目となる全国大会でチーム初勝利を飾った。