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[埼玉県高校総体]決勝|「得点はキャプテンの言葉のおかげ」花咲徳栄FW前田悠莉が2得点で連覇へ導く

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

序盤に先制パンチを食らわせ、試合の主導権を一気に引き寄せた。

13日に行われた平成30年度埼玉県学校総合体育大会の決勝戦。新人戦と同じ顔合わせとなった試合は、開始10分で2点を奪った花咲徳栄が後半にゴールラッシュを浴びせ、7−0で南稜に圧勝。昨年につづく連覇を飾った。

★★★

前半4分、左サイドを駆け上がった加瀬田彩華(3年)が折り返す。これがゴール前で混戦となり、「相手(DF)が胸のあたりでトラップして戻ってきたので、当てるだけでした」という前田悠莉(3年)が押し込み、花咲徳栄が先制する。

その5分後にはふたたび前田がドリブルでペナルティーエリア内に侵入すると、右足でゴールにねじ込んだ。ポスト脇に相手GKが立ち、シュートコースがないようにも見えたが、前田にはゴールへの道筋が見えていた。GKとの1対1の場面を次のように振り返る。

「中に2枚、(加瀬田)彩華と誰かがいたのでマイナス気味にインサイドで蹴ろうと思ったんですけど、GKがそっちを見ていてニアが空いてた。股が空いていたのでつま先で、ダメだったらGKに当たってマイナスに行くと思いました」。股下を強襲したシュートはGKの手を弾いてゴールに吸い込まれていった。

この2得点で勢いづいた花咲徳栄はその後も試合を優位に進める。後半は前田と交代で出場した新井優紀(3年)の2得点を含む5ゴールを挙げ、相手に反撃する隙を与えなかった。

「前からボールを奪って、チームに勢いをつけていきたいと思っていた。新井もたくさん点を取るんですけど、前田と加瀬田の方が前から追って、ボールを引っ掛けて取る力もある」とキャプテンの大沼歩加(3年)。今大会は前田が先発し、チームの得点源でもある新井は後半から出場。決勝ではこの采配がズバリ当たった。

加瀬田と新井の2トップに割って入ってきた前田は、昨冬の選手権ではDFとして出場。今予選ではスタメンに抜擢され、加瀬田と2トップを組んでいる。

「予選からスタートで出してもらっていたんですけど得点できていなかった。早く得点しなきゃと焦っていたんですけど、試合前にキャプテン(大沼)が"悠莉のいいところを出せれば勝てると思うから"と言ってくれた。そしたらやっと得点ができたので、キャプテンの言葉のおかげです」と、前田はキャプテンの励ましに結果で応えた。

序盤に2ゴールを挙げ、これ以上ない形で試合に入れたことでその後も生き生きとプレーする。持ち前のハードワークで縦横無尽に動きながらボールを引き出し、積極的な仕掛けで敵陣に切り込んでいった。追加点には至らなかったものの、いい流れのまま新井とバトンタッチ。後半のゴールラッシュにつなげている。

「決勝しか力を出せなかったので、予選は足を引っ張ってばかり、今までもあまりいいプレーをできていなかったんですけど、いつでも今日の試合みたいにできるようもっと成長するように、得点できるFWになれるように頑張りたいです」

大事な試合で残した結果を足がかりとして、関東大会でも貪欲にゴールを狙う。
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