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[宮城県高校総体]常盤木学園が3連覇!Bチームから這い上がった北川愛莉が優勝に貢献

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

前半15分、中盤で西野朱音(2年)からのパスを受けた中村恵実(3年)がラストパスを送ると、そこに走り込んできたのが北川愛莉(3年)だった。「ワンタッチでかわしてシュート。イメージ通りに打てた」という左足シュートがゴール右隅に突き刺さった。

立ち上がりの2分に安澤莉子(3年)がコーナーキックから得意の左足で直接ゴールを決めて先制した常盤木学園は、北川のゴールで2点差とする。その後、追加点を奪うことができなかったものの、守備陣が奮起して聖和学園に得点を許さない。2−0で勝利を収め、3年連続15回目の優勝を飾った。

昨年までの2年間、北川はトップチームでの出場機会はほとんどない。昨シーズンは東北リーガ(Liga Student)で得点王を獲得、今年3月に行われたグランドリーガの東北選抜にも選ばれ、Bチームで努力を積み重ねてきた成果を残してきた。

転機が訪れたのは今年5月のこと。チャレンジリーグ ノルディーア北海道とのアウェー戦(5/12)で初めてメンバーに選ばれる。それまで4連敗と不調にあえいでいたチームで攻撃の交代カードとして抜擢されたのだ。出番はめぐってこなかったが、一週間後のホーム・新潟医療福祉大戦(5/20)でリーグデビューを果たした。

1−1で迎えた後半34分にピッチへ送り出されると、「みんなよりは体力が残っていたので、前プレをかけていこうと思っていた」と勢力的にピッチを走り回った。

そしてついに歓喜の瞬間が訪れる。FC十文字VENTUSとのアウェー戦(5/30)で後半開始から出場すると、22分にゴールネットを揺らす。出場3試合目にして待望のリーグ初ゴールを記録した。

今大会は準々決勝から3試合連続でスタメンを飾り、全てのゲームでゴールを決めている。この1ヶ月でひとつひとつチャンスを掴み取ってきた北川は、「絶対点を取るという意識でやっていたので、ゴールできてよかった。(東北大会では)ゴールを決めることが自分の役目だから、ゴールを決めたい」。全国の舞台に立つために、自らのゴールでチームを勝利に導くつもりだ。

★★★

常盤木は部員53名の大所帯。当然、トップチームで出場機会を得るのは狭き門である。しかし、アピールする場はたくさん用意されている。

春先のめぬまカップに始まり、メグミルクカップ、エスパルカップといったフェスティバル。東北リーガ(Liga Student)、東北リーグといったリーグ戦もある。

シンデレラストーリーと呼ぶにはまだ早いかもしれない。しかし、Bチームのピッチには間違いなく、ガラスの靴が落ちている。それを拾うか拾わないかは、選手次第だ。