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[東北高校サッカー選手権]ガッツで決勝点!明桜がストライカー伊藤優奈の殊勲弾で宿敵退け、初戦突破

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

第60回東北高等学校サッカー選手権大会(女子)は17日、水林陸上競技場で開幕。1回戦第2試合では明桜(秋田)が専大北上(岩手)を延長の末に2−0で下し、準決勝に駒を進めた。

互いにチャンスを作りながらGKの好守などでゴールを割れず、スコアレスのまま延長に突入した。

延長前半4分には横山夏希(3年)のスルーパスに抜け出した菅原千里(3年)がシュートに持ち込むが、相手DFも必死に体を寄せブロックする。その1分後、奥山蘭(3年)のクロスから放った伊藤優奈(2年)がシュートはクロスバーに阻まれた。

再三のチャンスを決め切れない明桜だったが、「(気持ちを)落とさないこととブレないこと」(伊藤)とピッチに送り出された選手たちは下を向くことなく攻め続ける。すると同7分、絶好のチャンスが訪れる。

右サイドから松木実冬(3年)がクロスをあげると、伊藤の右足シュートがゴールに吸い込まれていった。これまで好セーブでゴールを死守してきた専大北上GK稲村沙希(2年)も及ばない、完璧なシュートが決まった。

待望の先取点を奪った明桜は延長後半5分にもコーナーキックのこぼれ球を岡村鈴蘭(2年)が押し込み、勝利を決定的なものとした。

「後半勝負と思っていた」という西澤拓也監督が最初の交代カードを切ったのは後半12分。岩沢萌加(1年)に代わって伊藤を投入する。

「決められそうで決められなくて、苦しい展開だったから自分が入って楽にしてあげたかった。どんどん前に行って、相手に背を向けない。前を向いてシュートを決めることしか考えてませんでした」と強い気持ちを胸に抱いた伊藤は、ピッチの至るところで激しいバトルが繰り広げられるまるで戦場のようなピッチへ踏み込んでいく。

後半21分には左サイドバックの𠮷川亜希(1年)がオーバーラップ。伊藤、松木とのコンビネーションで起点を作り、コーナーキックにつなげる。34分には右サイドを走る奥山にサイドチェンジのパス。相手GKに対応されたが、決定的なチャンスを作りだす。

互いに決まりそうで決まらない。ココロが折れそうな展開の中、力になったのは3年生の励ましの声だった。 「上がったり下がったりきつかった。(菅原)明日香さんや(横山)夏希さんが頑張ろうとずっと言ってくれて、声をかけてくれたから最後まで頑張れました」

延長に入ると積極的にゴールを目指し、ついに歓喜の瞬間がやってくる。 「いつも実冬さんからのボールで走ってたから来るとわかってて、ここは気合いで決めるしかないと思った。ガッツで行きました。コースが見えていました」。ラストパスを出した松木によると、”自分がヒーローになる”と話していたという。有言実行のゴールだった。

宿敵を倒した今、代表決定戦となる準決勝で対戦するのは桜の聖母学院(福島)。前回大会1回戦では0−3で敗れ、不覚をとった相手でもある。「今日と同じようには行かないと思うから、工夫して、一番は裏に抜けて得点を決めたい」。伊藤は次も自らのゴールでチームを勝利に導く決意を口にした。