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[高校総体2018]起死回生の同点弾!常盤木学園FW中村恵実が初戦敗退の危機から救う一発

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2018.8.1 全国高校総体1回戦 常盤木学園 4-3 十文字]
公式記録によると、12時半にキックオフされたこの試合の気温は41.3度。試合が中止されてもおかしくない中で行われた試合は、前後半それぞれに3分間のクーリングブレイクと飲水タイムが設けられた。約5分あったアディショナルタイムが常盤木学園には吉と出た。

タイムアップが刻一刻と迫る後半アディショナルタイム、チームは初戦敗退の危機に瀕していた。中央の北川愛莉(3年)が右サイドにはたくと、そこにフリーで走り込んできたのがFW中村恵実(3年)だった。ドリブルでペナルティーエリアに持ち込むと、「無心でした。コースとかいうより決めるという気持ちで蹴りました」という渾身の右足シュートがネットに突き刺さる(70+1分)。

さらにその4分後には、同点ゴールを演出した北川がDFのマークをかいくぐって、得意の左足でシュート。これがゴールに吸い込まれ、4−3と逆転。タイムアップの笛が鳴り響くと、ピッチの至るところで歓喜の輪が広がった。

今大会は厳しい組み合わせにはいった。1回戦の相手、十文字は一昨年度の選手権覇者。つづく2回戦では今年1月の選手権で準優勝した作陽と対戦する。準決勝で待ち受けているのは、その作陽を下して優勝した藤枝順心と常葉大橘の勝者。多くの後押しが見込まれる、地元・静岡代表との一戦となる。毎日が決勝戦のような今大会だが、中村はポジティブにとらえている。

「厳しい山だなと思いましたけど、やりがいがある。どんどん成長していくと思うので。今日も初戦という感じがしなくて、決勝という気分でした。目の前の試合を全力で戦って、一戦一戦勝ち進んでいきたい」

ピンチをチャンスととらえるその前向きなメンタルこそが、追い詰められた状況で結果を残す源となっているのだろう。心揺さぶられる一戦を制したが、ダウンを終えて筆者の取材を受ける時にはもう前を見据えていた。

「もっとゲームを作れたし、点も取れたと思います。ここで気を緩ませずに、このゲームの反省を生かして、作陽戦に向かっていきたい」