minasaka.net

日本女子サッカーの"今"が分かるWEBマガジン「みんな@サッカー」

[高校総体2018]6年ぶり4強!常盤木学園の攻守の要、MF柴山史菜「プレーで引っ張りたい」

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2018.8.2 全国高校総体2回戦 作陽 1-5 常盤木学園]
熱中症対策としてキックオフが12時半から15時に変更されて行われた一戦。常盤木学園は1回戦につづき、早い時間帯に先制する。前半3分、安澤莉子(3年)のコーナーキックから西野朱音(2年)がヘッド。こぼれ球を加藤栞(3年)が押し込む。つづく10分にはFKを獲得。安澤が放った鋭い弾道のボールを相手GKがはじくと、はね返りを津田真凛(3年)が詰めた。セットプレーを得点に結びつけた常盤木学園が2点のリードを奪う。

ボールタッチが多く、相手の守備を崩しきれずにいた作陽にもチャンスがめぐってくる。21分、DFと入れ替わってスペースに飛び出した江崎世来(1年)がシュート。GK伊藤春紀(2年)が弾くと、こぼれ球に詰めた中村萌愛(3年)のシュートをCB大河内友貴(3年)が体を張って防いだ。だがその2分後、連携ミスを江崎に突き、1点を返す。

1回戦では2−0から逆転を許した常盤木学園だったが、この日はすぐさま追加点を奪う。失点から2分後、パスカットした高橋果歩(3年)のパスに中村恵実(3年)が合わせると、アディショナルタイムには安澤が放ったシュートのこぼれ球を高橋果が押し込んだ。

4−1で折り返した後半はペースダウン。作陽が中盤でボールを支配する時間が多くなったが、「持たれる時間が多かったけど、みんなで連動して奪いきれるところは奪いきれた」(柴山)と、要所を押さえてカウンターに活路を見出す。するとアディショナルタイムには北川愛莉(3年)が2試合連続となるシュートを右足で決め、ダメ押しの5点目。準優勝した2012年以来、6年ぶりのベスト4に駒を進めた。

今大会は正GKであり、キャプテンとしてチームを率いてきた今井佑香(3年)がサブに回っている(1回戦では後半アディショナルタイムに交代出場)。チームの大黒柱がピッチに立てないなか、キャプテンマークを巻いているのが柴山史菜(3年)である。

1回戦(vs 十文字)では3バックの左で先発。圧倒的なスピードでサイドを切り崩してくる三谷和華奈(2年)とのマッチアップを繰り広げ、流れの中から得点に絡むプレーを許さなかった。そしてこの2回戦ではボランチに上がり、懸命に攻守のバランスをとっていた。

どこのポジションをまかされても役割を全うしながら、チャンスがあれば攻撃にも絡んでくる柴山。「スルーパスや展開ができたり、ゲームを作れることがいいと思います。チャンスがあれば上がって、しっかりチャンスをものにしたい」と、ボランチでのプレーについて語る。

今大会は2試合で9得点と攻撃陣が好調な一方、守備は4失点と安定感を書いている。藤枝順心との準決勝でもまずは、守備を安定させなければならない。「ボランチがDFラインに吸収されがちなので、2枚で下がるんじゃなくて、1枚はしっかりバイタルを埋めるのが課題」と柴山。どのポジションでプレーするかはわからないが、その役割は大きい。

「チームのために献身的なプレーをして、勝利に繋がるようなプレーをしていきたい。ここまでまとめてきてくれたのは(今井)佑香なので、決勝まで連れていってあげたい。しっかりチームをまとめて、プレーで引っ張っていきたい」と、ゲームキャプテンとして藤枝順心との大一番を見据えていた。