minasaka.net

日本女子サッカーの"今"が分かるWEBマガジン「みんな@サッカー」

[選手権宮城県予選]チーム成長の切り札的存在、常盤木学園MF加藤愛「スピーディーな攻撃に関わる」

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

全日本高校女子サッカー選手権の宮城県予選決勝が9月17日に行われ、常盤木学園が聖和学園に3−1で勝利。2連覇を達成した。

常盤木は前半13分、コーナーキックから森重亜衣子(2年)がヘディングで先制点を奪う。前半40分には加藤愛(2年)が追加点を挙げ、2−0として前半を折り返す。後半29分に鮮やかなパスワークから聖和が1点を返すが、試合終了間際に加藤が倒されて得たPKを自ら決め、3ー1としてそのまま逃げ切った。

試合後、加藤は得点シーンは次のように振り返った。

「(高橋)果歩が折り返して、GKもちょっと出てたので、シュートという意識で。(PKは)後ろから引っかかって転んで。思い切り蹴ってるからあまり外れる気がしないんですよ。コースというよりは、触られてもいいから蹴れという感じです。あんまり緊張しない方ですね。外した経験もあまりないので、不安はなかったです」



今大会は準決勝、明成戦で途中出場からゴール。決勝ではスタメンに抜擢されている。ポジションは森重と並び、インサイドハーフを務めた。

もともとはボランチの選手だ。中盤からボールを運ぶドリブルを得意とする。フィジカルにも恵まれ、視野も広い。前を向いてドリブルを開始しると、相手はボールを奪うことも懐に入り込むことも容易ではない。

「今までは枚数を1枚かけられるようにと思って、ボランチでそうやってたんですよ。最近はひとつ前に上がって、ちょっと見える景色が変わってくる。ボランチではひとつ奥で見えた部分もあるんですけど、攻撃に関わるタイミングが今までの感覚でやるといっこ遅れちゃう。縦にスピーディーな攻撃に関わるというところで、自分がちょっと遅れ気味になることが多かったので、今日はそこを意識しました。自分の持ち味はドリブルなので受けてからの展開が自分がひとつシュートまで持ち運べるところがもっと増えればいいなと思います」

★★★

インターハイでは17人の登録メンバーから漏れ、決勝はスタンドから観戦した。「正直、めっちゃ悔しかった」と語るが、自分がその中に入ったときのイメージもしっかりと出来ている。

「フォワードにボールが入った時の3人目の関わり方とか、スルーですね。スピーディーな攻撃が特徴なので、そこを生かした攻撃でもっとできることがあるんじゃないかと思っていたので。それが自分でピッチで表現できれば」

インターハイでは3年生中心のチームで初優勝を果たした。とはいえ、夏以降の成長がなければ、ライバルたちに追いつかれ、置いていかれる。それが選手権だ。それは常盤木も例外ではない。チームを停滞させないためにも、現メンバーを脅かす存在が出てこなければならない。その一番手が加藤なのである。