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[選手権]1回戦|常盤木学園がPK戦で前回王者を撃破!GK今井佑香がライバルGKに送ったエール

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2019.1.3 全日本高校女子サッカー選手権1回戦 藤枝順心 0(2PK4)0 常盤木学園]

第27回全日本高校女子サッカー選手権の1回戦。前回大会覇者・藤枝順心(東海①/静岡)と、今年度のインターハイを制した常盤木学園(東北①/宮城)がいきなり激突した一戦はどちらも譲らず、0−0からのPK戦で決着することとなった。

先攻が常盤木、後攻が藤枝順心で始まったPK戦。まずは常盤木GK今井佑香が魅せる。藤枝順心の1人目、U-17日本女子代表のCB長江伊吹(2年)のシュートを右に飛んでがっちりとキャッチする。

藤枝順心の守護神、GK木稲瑠那(3年)も負けていない。常盤木のエース、中村恵実(3年)のPKを止め、味方のPK失敗を挽回した。だが藤枝順心は次のキッカーも失敗。2人目を終えて、1−0とリードした常盤木はその後3人が成功。4−2でPK戦を制した。

「最初のキッカーが長江選手とわかった時点で右だろうと思い切り飛んだだけです。代表選手は思い切ってこっちも結構いる。トップバッターって、思い切り確実に蹴る人が多いので、右足で右(に蹴る)だろうと」。

上記のようにPKストップのシーンを振り返った今井。「歩いてくる時の雰囲気を見たり直感です」とも話したが、これまでの経験に裏打ちされた直感であることは言うまでもない。

ともにPKを止め、PK戦を魅せてくれた今井と木稲。常盤木の勝利が決まると、今井はすかさず藤枝順心木稲のもとに歩み寄り、肩に手を添えて語りかけていた。

ふたりは仲の良い間柄であるという。中学時代はスーパー少女プロジェクトや女子GKキャンプなどでともにトレーニングを積んでいる。木稲について、今井は次のように語る。

「守備範囲も広く、身長が高くてキックも蹴れる。なんでも出来ちゃうGKです。今年のGKでは瑠那が一番上手いと思っているので、次ジェフで活躍するのを見てるよと言ってあげました」

昨シーズンはチャレンジリーグ、インターハイ、選手権でほぼフル出場した今井だが、今年は怪我に苦しんだ。インターハイ1回戦、2回戦はベンチスタート。藤枝順心との準決勝では先発したものの、試合中の怪我で交代を余儀なくされている。

「自分が1試合通してゴールマウスを守りたいという想いがありましたし、もう一度怪我をしないようにという意識もありました」(今井)

インターハイでは優勝したチームをベンチからしか支えることが出来なかった。最後の選手権ではキャプテンとして、守護神として、ゴールマウスを守り抜くつもりだ。