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[チャレンジリーグ2019]開幕3連敗。もがき苦しむ常盤木学園に見えた巻き返しへの道すじ

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2019.4.27 チャレンジリーグ EAST第3節 つくばFCレディース 2-0 常盤木学園高校]

今シーズン初勝利を目指して、つくばFCレディースとのアウェー戦(セキショウチャレンジスタジアム)に臨んだ常盤木学園高校は0-2で敗れ、開幕3連敗となった。

常盤木は寺尾星奈、境ひよりに代わって、鈴木理佳子と岸田あかりが先発。沖野るせりがCFにはいり、加藤愛と岸田あかりがインサイドハーフに並ぶ形でスタートした。また、GK伊藤春紀に代わって、長竹亜依が先発。長竹はチャレンジ初出場、鈴木はチャレンジ初先発である。

つくばFCは立ち上がりから常盤木の3バック横のスペースを徹底的に突いてきた。開始早々の6分には右スペースをついた豊嶋舞子がシュート性のクロス。常盤木GK長竹が枠外にはじきだす。23分にも左サイドを廣田愛のオーバーラップからチャンスを作り出す。

試合が動いたのはそれからわずか2分後のこと。つくばFCのCB小島未愛くさびのパスを奪うと、右サイドの豊嶋にボールが渡る。豊嶋はスピードに乗ったドリブルでなくてエリア内に切り込み、自らシュートを叩き込んだ。

対する常盤木も31分、右スペースを駆け上がった畑中夢菜のクロスに及川莉子が合わせるが枠の外。37分には沖野、鈴木とつなぎ、鈴木のクロスに及川が走り込む。その1分後には西野朱音が落としたボールをワントラップした岸田がシュート。流れを引き寄せたが、ゴールを割ることはできなかった。

0-1で折り返した後半、55分にはCKが常盤木のオウンゴールを誘い、つくばFCに追加点を奪われる。常盤木は岸田に代わって、山本結菜を投入。山本をCF、沖野をインサイドハーフにして反撃を試みるが、得点を奪うことができないままタイムアップの笛を迎えている。



常盤木は開幕3連敗となり、勝ち点0で最下位に沈んでいる。この3試合でいまだゴールネットを揺らすことができておらず、勝利はもとよりまずはゴールが欲しいところだ。

とはいえ、真っ暗闇のトンネルで右往左往していたわけではない。

「全員がハードワークをもっとして、勝ちにこだわっていかないと。チームとしても個人としても全然足りない。ずっと関わり続けられたら本当に強いチームだと思う。動きを続けられた時も試合の中であって、その時に上手くいった成果も見られる試合だったので、そこを強みにしていきたい」と、沖野も力を込める。

沖野はこの日、いつものインサイドハーフではなく、センターフォワードとして先発。序盤は前線でポスト役に徹したが、相手DFの厳しい警戒を解くことができない。

すると30分を過ぎたあたりから引き気味にポジションを取る。中盤で積極的にボールに関わり、周囲の攻め上がりも促した。沖野がボールを奪い取り、攻撃のスイッチを入れる場面も幾度が見られている。前述した30分過ぎからのチャンスは、この流れの中で生まれている。

守備に追われることの多かった西野もこの時間帯ではゴール前に顔を出している。選手同士の距離感も良くなり、複数の選手がボールに関わりながらゴールへと向かった。ボランチの西野が高い位置を取れるかどうかは、このチームの攻撃のバロメータでもある。

「切り替えも遅いから距離感も遠い。そこを意識してやったんですけど、もう少しみんなの距離を詰められたら、いい攻撃ができる。そういうところをたくさん増やしていきたい。朱音が関わってきた時に一番いい攻撃ができるから、(西野)朱音を上手くあげられかどうか」(沖野)



第1節ではDFラインからパスをつないでビルドアップするFC十文字VENTUSに対して、前線からのプレスが機能。立て続けに決定機を作り出しながら、決め切ることができなかった。

一方、第2節と第3節の相手はスペースを狙って、早めに長いボールを入れてきた。ボランチが守備を助ける形で最終ラインに吸収され、攻撃に関わることができなかった。

相手によって、試合展開によって、ボランチを中心とした攻守のバランスをいかに調整しながら戦うかがカギとなる。次節はGW10連休の最終日、中8日空いている。学校もなく、修正する時間は十分にある。ここからの巻き返しに期待したい。