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[埼玉県高校総体]南稜が本庄第一を撃破!FC VIDA出身の10番、佐藤捺美の2得点で決勝へ

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2019.5.8 埼玉県高校総体 準決勝 南稜 2-0 本庄第一]

10番を背負うキャプテンが南稜を2年連続の決勝に導いた。

0-0で迎えた後半13分のことだった。中盤からのロングボールに反応したMF佐藤捺美(3年)がスペースに飛び出すと、GKとの1対1から得意の左足を振りぬく。ボールはGKの頭上を越え、ゴールネットに突き刺さった。

その直前には本庄第一にゴールネットを揺らされた。オフサイドの判定でゴールは認められなかったものの、体力的にも疲労が溜まって苦しい時間帯。値千金のゴールである。その7分後には右サイドからのクロスをペナルティーエリア内で頭で押し込み、追加点。この日の全得点を叩き出している。

「自分はあまり足が速くないので裏に抜け出すことが難しくて、足もとで勝負していました。あのタイミングでディフェンダーが中に入ってくれたことで自分にスペースができた。外に広がってスペースを作って、相手の視野に入らないところに移動した。そこでしっかり味方とパスがつながった。(シュートは)GKが出るタイミングをしっかり見て、キーパーを越して少しでも入る確率を高めようと思って、上に撃って良かったです」

無我夢中で走ったので、誰からのパスだったかははっきりと覚えていないと言う。だが、シュートシーンの記憶は鮮明だ。味方と自分、そして相手の動きをしっかりと頭に入れながらプレーできている。詳細に語れることこそ、それができている証しである。



埼玉県出身の佐藤だが、中学時代はFC VIDA(千葉県市川市)でプレーした。

FC VIDAと言えば、村田女子の下部組織として活動しており、同校にもFC VIDA出身の選手が多く所属している。

「FC VIDAというチームに魅かれて入った。運動量も豊富だし、ワンタッチのパスで相手をきれいに抜き去るところがいいサッカーだなと思っていました。プレースタイルも良くて、ここでやりたいと思ってやった場所なので、それを続けている村田女子もすごくいいチームだなと思っています」

村田女子は6日に行われた都予選決勝で十文字と対戦。前半を3-1で折り返したものの、3-4で逆転負けを喫している。佐藤もスタジアムまで応援に駆けつけた。厳しい環境でプレーする元チームメイトたちを見て、学ぶところもあったという。

そして今度は自分たちが関東大会の出場権をかけ、決勝に臨む。対戦相手の花咲徳栄とは、昨年度のインターハイ予選決勝で0-7、選手権予選決勝リーグでは0-3で敗れている。「徳栄と戦うにはそれなりの覚悟が必要。相手と自分たちチームの分析をしっかりして、徳栄に挑みたい」と、意気込んだ。