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[皇后杯東海大会]総力で乗り越えた試合前日のアクシデント、名古屋経済大学が初戦突破

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2019.10.6 皇后杯東海大会1回戦 名古屋経済大学 2-0 磐田東高校]

10月5日、皇后杯東海地区予選がテラスポ鶴舞(愛知県)で開幕、1回戦4試合が行われた。名古屋経済大学(愛知)は磐田東高校(静岡)と対戦。2-0で勝利を収めた。

0-0で折り返した後半14分にセットプレーから浅田凜花が先制点を決めると、後半36分には岩崎彩花が勝負を決定づける追加点。守ってはパワフルな攻撃が持ち味の磐田東を完封している。

名経大は正GKが前日練習で負傷、欠場を余儀なくされるアクシデントに見舞われた。代役を務めたのがDF小川優香である。この日は磐田東に16本のシュートを撃たれたが、大きなミスもなく安定したセービングを見せた。

決定的な場面ではビッグセーブでチームを救ってもいる。後半26分、磐田東・小島知佳子との1対1を鋭い反応で枠外にはじき出す。加えて、足もとの技術の高さやキック力など、フィールドプレーヤーとしての特長を随所で見せつけた。

高田京香、東原優帆、土井咲良で構成する3バックも粘り強く、集中力を切らさない。相手の攻撃に押し込まれて我慢を強いられる時間帯もあったが、体を張った守備で無失点。慣れないポジションをまかされた仲間の奮闘に応えてみせた。



試合は立ち上がりに磐田東の攻撃をしのぐと、中盤で主導権を奪い合う展開に。徐々に高い位置でボールを奪えるようにはなったものの、相手の守備を崩すには至らない。

前半29分にはアーリークロスに飛び出した奥平千咲稀がシュート。その3分後には澤田知果がミドルシュートを放つが、前半のシュートはこの2本に終わった。

後半も立ち上がりから耐える時間帯が続く。必死のクリアを拾われて、二次攻撃を受けても集中を切らさない。すると徐々に空いているスペース、フリーの味方を見つけられるようになり反撃に打って出る。

その先導役となったが、後半8分に岩崎彩花に代わって投入された石井彩千香である。左ウイングを務めた石井は積極的にボールを呼び込み、ドリブル勝負を挑んだ。そして迎えた後半14分、相手DFの裏を取ってゴール前に切り込もうとした石井が倒される。

このFKを蹴った戎谷亜美のボールに浅田凜花が頭で合わせ、ついに試合の均衡を破った。昨年は福井工大福井のキャプテンを務めた浅田はセンターバックが本職の選手である。この日は欠場していたボランチ・鈴木瑞憂の代わりを務め、中盤で守備的な役割をこなしながら攻守のバランスをとった。

さらに試合終了間際の後半36分には澤田知果のパスを受けた奥平千咲稀がゴールネットを揺らす。エースの追加点で勝負を決定づけた。

終わってみれば、2-0で完封勝利を飾った。GK、ボランチなど欠場を余儀なくされた選手の穴を代わって出場した選手がきっちりと埋め、交代出場した選手も得点に絡む活躍。チームの総力で初戦突破を果たしている。