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[選手権東北大会]四度目の正直!酒田南が守護神GK齋藤ひよりの活躍でPK戦勝利を飾る

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2019.10.17 選手権東北大会1回戦 酒田南 0(5PK4)0 尚志]

第28回全日本高校女子サッカー選手権東北大会は17日、松島フットボールセンターで開幕。1回戦3試合が行われた。2年ぶり出場の酒田南(山形①)は創部1年目の尚志(福島②)と対戦。規定の80分を0-0で決着がつかず、PK戦の末に2回戦へ駒を進めた。

★★★

試合序盤はアンカーを務める瀬川美桜(3年)が中盤の底で起点となり、サイド攻撃を仕掛ける。尚志DFラインの不安定さもこの流れを助長した。

前半10分には左スペースを突いた佐藤公香(3年)がゴール前に折り返すと、2列目から飛び出してきた田賀未佳子(3年)がシュート。このボールは尚志GK金木杏(1年)がブロックする。

同22分には瀬川と佐藤が息の合ったあうんの呼吸。素早いリスタートから瀬川がDFラインの背後にロングボールを送ると、そこに走り込んだ佐藤が頭で合わせる。その7分後には左サイドからのアーリークロスに山村希更(1年)が走り込んだが、シュートは枠を捉えられない。

さらに前半終了間際の38分にも左サイドに走り込んだ佐藤の折り返しに山村が反応するが、GKの飛び出しが一歩早かった。酒田南は再三のチャンスをモノにできず、スコアレスで前半を折り返す。

後半は一転、尚志がペースを引き寄せる。フォワードで先発した渡邊さくら(1年)を本来のボランチに戻すと、セカンドボールの競り合いで上回る。中盤でボールが収まり、ボールを動かして相手陣内に攻め入る。

後半12分にはボランチの位置からゴール前に飛び出してきた鈴木萌生(1年)にボールが渡ると、最後は途中出場の高田実佑(1年)がシュートを放つ。

同32分には高田、渡邊とつなぎ、オーバーラップした右SB星野海美(1年)のクロスに逆サイドの佐藤寿奈(1年)が合わせる。

サイド攻撃の供給源であるMFからのパスが減り、後半のシュートはわずか2本に終わった酒田南。それでも村上日菜(3年)と土岐花稀(1年)の両CBを中心とした守備陣が踏ん張り、決定機は作らせなかった。

★★★

試合は規定の80分(40分ハーフ)を終えてもスコアが動かず、PK戦に突入する。

尚志、酒田南ともに4人連続で成功。すると酒田南GK齋藤は、先攻の尚志5人目のシュートをストップ。最後は田賀が決め、5-4で決着をつけた。

それまで読みを外していたという齋藤は、シュートストップした5人目に対しては「相手が蹴ってから飛んだ」という。冷静な判断でシュートへの対応を変えたことが勝利を呼び込んだ。

創部9年目の酒田南にとって、PK戦は鬼門だった。

2014年に初出場した選手権東北大会1回戦で明桜にPK戦の末に敗退。さらには16年、17年もそれぞれ明桜と専大北上にPK戦で敗れて初戦敗退している。

守護神の活躍で負の歴史を断ち切ったいま、2回戦で顔を合わせるのは専大北上である。今年6月のインターハイ東北大会準決勝では2-3で競り負けている。初戦突破の余勢を駆り、次はリベンジマッチに臨む。