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[選手権]「来年はもっと高みを目指して全国ベスト4へ」、専大北上の主将・佐々木玲樺は後輩へ想いを託す

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2020.1.3 全日本高校女子サッカー選手権1回戦 専大北上 0-2 大商学園]

全日本高校女子サッカー選手権は3日、三木防災公園などで1回戦16試合が行われた。3年連続4回目の出場となる専大北上(東北③/岩手)は大商学園(関西②/大阪)が対戦。0−2で敗れた。

5試合390分。昨夏のインターハイも含めて、この3年間に専大北上が出場した全国大会でフルタイム出場したのがキャプテンの佐々木玲樺(3年)である。

全国の舞台に初めて立った2017年度の選手権では、優勝した藤枝順心に1回戦で0-10の大敗を喫する。だが昨年は神戸弘陵とのPK戦を制して、チームとして全国初勝利を飾った(2回戦で常盤木学園に0-11で敗北)。そして今シーズンは初めて、夏冬連続出場を果たしている。



ドリブルには定評がある。縦に抜け出してクロスを上げたり、中に切り込んでシュートも狙える。突破だけでなく、敵の密集をすり抜けながら相手陣地深くまで運ぶことも長けている。技術が高く、当たり負けしないのでボールを失わない。

「走っても早いし、球も蹴れるし、自分でも運べる。ドリブルも細かいタッチでスピードを落とさずにできる。最終的な崩しで頼ってしまう部分がある」と佐藤徳信監督も全幅の信頼を寄せている。

昨年まではサイドハーフを務めることが多かったが、3年生になってからはボランチに定着。攻守において重責を担ってきた。危険な局面に顔を出してボールを奪い、相手陣までボールを運んで攻撃のスイッチを入れる。「いい守備から攻撃へ」というチームコンセプトを体現する選手でもある。

この日の前半は自陣ゴール前での守備に専念していたが、0−1で折り返した後半は前線からの守備が機能する中で徐々に攻撃に軸足を移していく。後半7分には右サイドを駆け上がり、ゴール前へクロス。ペナルティーエリア内で三井瑠奈がダイレクトで合わせるが、シュートは枠を捉えなかった。

「点を取りに行かないともう勝てないので、どんどん前からプレッシャーかけてゴールに向かえる回数を増やしていきました」と、終盤は攻守ともに積極的に仕掛け、本来の持ち味を発揮した。

「2年前にここで藤枝順心に大敗して、今回はその悔しさを晴らしたかった。1年生で全国を経験してから3年間、全国の舞台でもっと堂々とプレーしたいと思ってやってきました。大商学園相手で強かったですけど、自分達のプレーを全国の舞台が少しは出せたかなと思います。今の1、2年生には来年もっと高みを目指して、(チームの目標である)全国ベスト4を達成してもらいたいです」

そう話して、高校3年間を振り返った佐々木。実は今大会を最後に競技としてのサッカーには区切りをつけ、(女子サッカー部のない)大学に進学することが決まっている。初めての全国も最後の全国も、奇しくも試合会場は”みぎぼうパークひょうご第2球技場”だった。2年前の冬からの成長実感した佐々木は、このピッチから新たな人生のスタートを切る。