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[神奈川県新人戦]ピッチを広く使った攻撃が機能!湘南学院が宿敵・藤沢清流を下して決勝へ

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2020.1.25 神奈川県高校新人戦 準決勝 藤沢清流 0-1 湘南学院]

神奈川県高校女子サッカー新人大会は25日にかもめパークで準決勝を行い、湘南学院が藤沢清流に1−0で勝利。昨年度の準決勝で敗れている相手にリベンジを果たし、2年ぶりの決勝に駒を進めた。

試合が動いたのは前半34分。右サイドを駆け上がった武田愛美(2年)がゴールライン際から折り返しのボールを入れる。ふわっとしたボールがゴールエリア内に放たれると、これが相手DFのオウンゴールを誘った。この先制点が決勝点となっている。

常に1点差、接戦となるこのカード。今回も1−0という決着だったが、湘南学院は試合内容でも相手を上回った。



立ち上がりからチャンスを作ったのは湘南学院だった。前線からプレスをかけ、藤沢清流にロングボールを蹴らせない。蹴られても多くは意図的なボールではなかった。最終ラインではなく、より高い位置でボールを奪うことに成功している。

攻撃に転じると、FW吉川麗(2年)が前線でボールを収めた。DFを背負ってのポストプレーはもちろん、左右に動いてスペースへパスを引き出し、サイドでも起点になっている。前でタメを作ることで、人もボールもよく動いた。

そして、CB石井絵真(2年)、ボランチ北川心子(2年)らが、逆のスペースへ走り出した味方へとサイドチェンジのボールを供給する。

藤沢清流の選手は守備で横に走らされるシーンが増えていく。素早くスライドして、最終ラインの選手もフォローしていた。だが押し込まれる状況が続き、反撃には出られなかった。公式記録によると、シュート2本に封じられている。

「相手は蹴れますし、空中戦も強い。清流に対してはボールを動かすことを徹底したいねと、新チームには話していました。高校リーグで清流と対戦して(12/28、2-1で湘南学院が勝利)、その感覚はみんな持っていたと思います。相手はボールサイドに人数をかけているので、逆サイドをしっかり突くことを考えていました」と、木村みき監督。

決勝点を演出した右サイドバックの武田は、得点シーン以外にもシュートを放っている。前半16分には左からの折り返しに走り込みシュート。後半31分にも右スペースにフリーで走り込み、逆サイドからのクロスにダイレクトで合わせている。

左サイドバックを務める外林花音(1年)も攻撃参加を繰り返した。試合終了間際の70分には右からのアーリークロスに反応し、ゴール前に飛び込んでシュートを狙っている。

得点シーンも含め、湘南学院は両サイドバックが試合を通じて高いポジションを取れていた。これは狙いとしていることをピッチで表現できていた証だろう。しかも終盤になっても足が止まらず、ゴール前に顔を出せていた。

★★★

昨年はインターハイ関東大会3位決定戦で暁星国際に、選手権関東大会1回戦では鹿島学園に敗退。いずれも先制点を許し、その後も反撃も実らずに0−1で敗れている。藤沢清流も守備が堅く、球際も強い。失点したら挽回するのが容易ではない。昨年の教訓を無駄にせず、前進を続けるチームの姿が見られた。

「押し切られずに点をとりにいけたことは大きい。焦らずに、やろうとしたことをちゃんとやっていた」と木村監督もチームの成長を口にする。

1日の決勝では新人戦3連覇中の星槎国際湘南と対戦する。4連覇阻止、そして2016年(15年度)以来4年ぶりの優勝を目指して決勝に挑む。