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[静岡県新人戦]中盤で異彩を放った藤枝順心のゲームキャプテン、柳瀬楓菜が感じた3年生の存在感

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2020.2.2 静岡県高校新人戦 決勝 藤枝順心 1-0 東海大静岡翔洋]

藤枝順心のキャプテンマークを巻き、インサイドハーフとしてフル出場した柳瀬楓菜(2年)は試合後、次のように振り返った。

「ボールを動かし、サイドチェンジを多くしろって言われてたんですけど、なかなかできなかった。一人ひとりがボールを持つ時間が長くて、そこでハメられてしまった。もっと中盤を経由してボールを多く動かしたかった」

1-0で勝ちはしたものの、立ち上がりから東海大翔洋のプレッシャーに苦しんだ。ビルドアップがままならず、ロングボールが多くなる。選手間の距離が開き、サポートもできない。左サイドハーフ、斉藤花菜(1年)のドリブル突破を糸口に攻めるが、中で合わせる人がいなかった。



「体の向きを良くして、常に前を向けるような状況を作ることを心がけている」という柳瀬は精力的に動き、状況打開を図った。中盤でボールを持つと密集をかき分けながらボールを運び、サイドチェンジのパス。さらに持ち前の運動量を駆使しながら味方との連携を深めていく。

前半31分にはコーナーキックの流れからゴール前に飛び込みシュート。後半16分には左サイドから切り込むと、このプレーがDFのファールを誘う。堀内意(1年)が直接狙ったシュートはGKに弾かれた。その4分後にも右サイドからクロスを放ち、齊藤桃花(2年)のシュートにつなげている。

0-0で迎えた後半28分、斉藤花が左サイドを突破して折り返すと、相手CBがクリアしたボールに詰めたのが柳瀬だった。このシュートは再びGKに阻まれたが、こぼれ球を齊藤桃が押し込んだ。

1月の選手権では5試合に先発、408分間プレーした。全5試合にフル出場した松井里央、長江伊吹、浅野綾花、金子麻優(いずれも3年生)に次ぐ出場時間であり、新チームではトップを誇るプレータイムだ。申し分ない実績だが、いざ自分が最上級生になって実感したことがあるという。

「(選手権では)3年生が中心で引っ張ってくれていました。1,2年生も少なかったので、今あらためて3年生が抜けて、存在が大きかったと感じています。やっぱり(自分が)みんなを引っ張っていかなきゃいけないなって思います」

3年生が果たしていた役割を今度は自分たち2年生が担うこととなった。最上級生になると自分のプレーだけでなく、チーム全体にも目を配らなければならない。その大変さを今大会で実感した。

新チームの主将はまだ決まっていなかったが、この試合ではゲームキャプテンを託された。そして前述のコメント通り、プレーでチームを牽引している。主将に誰が就任しようとも、チームを牽引するひとりになることは間違いない。