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[関東女子サッカーリーグ]指揮官も認める成長、プレーの引き出しを増やした高橋沙矢香が2ゴール

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

肘タッチで喜びを分かち合う高橋(11番)と‪SEISA OSAレイア湘南FC‬の選手たち。 肘タッチで喜びを分かち合う高橋(11番)と‪SEISA OSAレイア湘南FC‬の選手たち。

[2020.7.26 関東女子サッカーリーグ2部 武蔵丘短大シエンシア 1-5 SEISA OSAレイア湘南FC]

関東女子サッカーリーグ1部2部が7月25日、26日に開幕。SEISA OSAレイア湘南FCは26日、武蔵丘短大シエンシアを5-1で下し、2部昇格初戦を白星で飾った。

当初、4月に開幕する予定だったリーグ戦は新型コロナウイルス感染拡大により延期。大会形式を大幅に変更し、試合数も全14試合から4試合とすることで開催にこぎつけた。

今シーズンは4チームずつ2グループに分けた1回戦総当たりのリーグ戦を行った後、各グループの同じ順位同士で順位決定戦を行う。

OSAレイアは今年1月に行われた関東女子サッカーリーグ入替トーナメントで2位となり、順天堂大学との入替戦に勝利して関東2部昇格を勝ち取っている。

外出自粛期間中はチーム活動も停止しており、練習再開したのは6月。自前のグラウンドを所有しているため施設が閉鎖されるといった制限はなかったものの、公共交通機関を使わずに車で練習に通うなどの感染防止対策をとっていたという。



試合は前日に降った雨の影響でピッチに水が溜まり、ボールが走らない。下部組織である星槎国際高校湘南と同じく、ポゼッションを志向するOSAレイアにとっては不利なコンディションかと思われた。

「トップ(チーム)なので育成から”勝つための育成”に変化していかなければならない。ある一定の全体的にやれるレベルがあるので、それをどう出していくかが求められる」(柄澤俊介監督)指揮官が語る通り、星槎国際高校湘南に所属する選手と、その卒業生で構成された若いチームは、コンディションに応じた戦い方を披露した。

試合が動いたのは8分。ピッチ中央よりに蹴られた相手ゴールキックをはね返すと、そのボールに反応した遠藤彩椋がゴールネットを揺らしてOSAレイアが先制する。

41分には相手陣内でボールを奪うと、高橋沙矢香がすかさずミドルシュートを放ったボールがGKの伸ばした手を弾いてゴールイン。相手の隙を逃さない見事なゴールが決まり、2-0とリードして前半を折り返す。

前半は押し込まれる時間も長かったが、後手には回っていない。攻守の切り替えを素早く、失ったボールにプレスをかけ続けた。相手が前がかりに来ている分、背後は空いている。そのスペースを2トップの遠藤と高橋が突き、相手ゴールを脅かし続けた。

★★★

後半立ち上がり、49分にはキャプテンマークを巻いた山室佳代が矢のような弾道のFKを突き刺し、3-0とリードを広げる。

直後に1点を返されたが、76分には夏目萌由のロングフィードに抜け出した高橋がGKと1対1を迎える。シュートはGKに阻まれたが、こぼれ球を冷静に押し込んだ。さらには後半アディショナルタイムに遠藤がこの日2点目のゴールでダメを押している。

この日は夏目、武莉子を中心とした最終ラインのビルドアップが安定していた。ボールを回しながら2トップとタイミングを合わせ、ロングフィードを相手DFラインの背後へ蹴り込む。とりわけ、4点目の高橋のゴールシーンでは、夏目の左足から繰り出すロングフィードの精度の高さには目を見張るものがあった。

抜群の存在感を発揮していたのが、2得点した高橋である。

「こういうコンディションで、相手もスピードがある。そう簡単にはやらせてもらえないと思っていた。こういうゲームでも点を取れるようになったのは成長じゃないかと思います。オフの動きもすごくいい。コース取りもいい形になってきているのでボールが収まった」と柄澤監督も教え子の成長に目を細める。

サイドから中に切り込んでシュートを狙ったり、縦に抜け出してクロスを供給するなど、ボールを持ったときのプレーには定評がある。

この日は前線で遠藤とともにDFと駆け引きしながら背後へ飛び出しただけでなく、球際でも強さを発揮。慣れないコンディションの中、オフの動きでもチームに貢献している。

関東リーグに昇格して、さらなる躍進を目指すトップチームで自身の飛躍もめざす。