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[選手権東北大会]攻守が噛み合い初戦突破。創部2年目の尚志が初の4強入り!

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)
ハイタッチでゴールを祝福する先制点の大槻美生(2年)と2点目の細川暖彩(2年)。第29回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東北大会は10月17日、18日にJヴィレッジ(福島県)で1、2回戦を行い、ベスト4が決まった。

10月31日、11月1日に松島フットボールセンター(宮城県)で行われる第2ラウンド(準決勝、3位決定戦、決勝)で初めての全国出場に挑むのが、創部2年目の尚志(福島①)だ。

2回戦ではノースアジア大学明桜(秋田)と対戦。前半に奪った3点のリードを守り切り、3−0で勝利を収めた。東北地域の全国出場枠は3。この2日間で1勝すれば、夏冬通じて初めての全国出場が決まる。

★★★

明桜との一戦は攻守においていい形で試合に入った尚志がペースを掴んだ。

「明桜のゲームを幾つか見て、かなり丁寧にゲームを作るとわかっていた。前からプレスをかけて、引っかかるようなシーンを多く作りたかった」と松本克典監督が語るように、尚志は前線から相手DFラインにプレスをかけて主導権を握る。

そして、開始早々にリードを奪い、試合を優位に進める。その先制点が生まれたのは前半8分。今井鈴那(1年)がヘディングしたボールを受けた大槻美生(2年)が左足でゴールネットを揺らした。

その5分後には左サイドをえぐった佐藤寿奈(2年)がゴール前へクロス。相手GKの頭上を越え、ファーポスト付近に落ちてきたボールに走り込んだ細川暖彩(2年)が押し込み追加点。

対する明桜も尚志の高いDFラインの背後を突き、自陣からロングボールを放り込む。FW吉川亜希(3年)が精力的に動いてボールを引き出し、中盤やサイドも呼応した。尚志の押上が遅く、決定機になりかけた場面もあったが、オフサイドに救われるなどことなきを得る。

そして迎えた32分、カウンターからDFのミスなども重なり、大光望結(1年)が右足で流し込む。勝負を決定づける3点目となった。

チームの3点目を決めた大光望結(1年)は松本監督の期待も高いFW。 チームの3点目を決めた大光望結(1年)は松本監督の期待も高いFW。

後半に入って攻勢を強めた明桜だったが、なかなか尚志の守備を崩せない。尚志は前半終了間際、チーム事情から左サイドハーフを務めていた佐藤を本来のボランチに戻す。ボール奪取能力の高い佐藤を中心に守りを固める。

この中盤を突破できない明桜は、ロングボールを放って縦に速く攻める。だが、前線の個人技に頼った攻撃になりがちで、中盤のサポートの押し上げが間に合わない。尚志DFも数的優位を作って対応できていた。

それでも後半30分には、途中出場の遠藤蓮(1年)が鋭いドリブルでペナルティーエリアに侵入。GKとの1対1からシュートを放つが、尚志GK金木杏(2年)がはじき、DFがクリア。この試合、最大のピンチをしのいだ尚志は、完封で準決勝進出を決めた。

★★★

準決勝(31日)では、聖和学園(宮城①)と対戦する。

宮城県勢は高校年代の東北大会で2008年を最後に他県相手に敗れていない。12年前、その宮城県勢に土をつけたのが、富岡の監督として聖和学園を破った松本監督だ。

今年は1、2年生だけで構成された若いチームだが、宮城勢にチャレンジする舞台にようやく戻ってきた。

今大会は2回戦と準決勝の間に2週間のインターバルが設けられている。この試合で出た課題を学校に戻って修正したり、対戦相手への対策をとる時間も十分にある。

「課題の修正など、ある程度はトライできる。まずはここに残るということが一つ大きな目標だった。何とか頑張ってやってみたい」と松本監督は意気込む。