minasaka.net

日本女子サッカーの"今"が分かるWEBマガジン「みんな@サッカー」

[皇后杯]勝負強さを発揮したアンジュヴィオレ広島・松山夢、加入後初ゴールで一矢報いる

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2020.11.29 皇后杯1回戦 アンジュヴィオレ広島 1-2 FC今治レディース]

0−2で迎えた85分、スローインからのプレーだった。左サイドから神田若帆がゴール前へクロスを上げると、相手DFの前のスペースに走り込んだ松山夢がヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。

「自主練で練習していた形だったので、あのプレーをしたいと思っていました。アシストした子も自主練に付き合ってくれた子だったので来るなと思って、あとは当てるだけでした」と、松山は得点シーンを振り返る。

松山にとっては、アジュヴィオレに加入して初めてのゴール。ゴールした瞬間は両手を広げて喜びを表現したが、まだ1点ビハインドで残り時間も少ない状況。すぐに切り替えて、GKが持っていたボールを手にすると、センターサークルへ駆け出していった。

この日はベンチスタート。2点を追う中で68分に斉藤礼佳に替わってピッチに送り出された。「いつも後半から入って、”自分らしいプレーをしてこい”と言われているので、いつものように頑張ってこい」と、指揮官から送り出された。

「ヘディングが得意で、それをみんなにもわかってもらえている」と本人が語る通り、長身を活かしたヘディングの強さが武器。前線でターゲット役となり、相手DFとバトルを繰り広げた。

4姉妹全員がサッカー経験者というサッカー一家(他に兄がいる)。長女と次女は常盤木学園でプレーし、次女の松山智はノルディーア北海道に在籍するする現役選手だ。三女も東北高校(宮城)でキャプテンを務めていた。一方、末っ子の松山は中学から文京学院に進み、中高一貫教育で6年間を過ごしている。

”高校時代の経験で今に活かされていることは?”という問いに対しては、「勝負強さ」と一言。彼女の言う勝負強さについて、文京学院の山田ゆり香監督(当時は中学監督)が説明してくれた。「日頃の練習、試合で負けず嫌いを発揮して、常に勝負にこだわり続けていました。ここぞと言う時の勝負強さは誰よりもありました」。

試合後は加入後初ゴールを喜びながらも、チームを勝利に導くことができなかった悔しさも垣間見せる。勝負にこだわり続ける姿勢はこの日も健在だった。

今シーズンも残すところあと2試合(11/28時点)。プレナスチャレンジリーグ順位決定戦で優勝をかけてJFAアカデミー福島と戦う。12日の第1戦(ホーム)はスコアレスドローに終わり、20日にアウェイでの第2戦に臨む。勝負にこだわり続けてきたFWが、大一番でも勝負強さを発揮してチームを優勝へと導く。