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[東北新人戦]”相手を見るドリブル”で1G1A、尚志を初の決勝に導いた1年生アタッカー・大光望結

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2021.1.17 東北新人戦 準決勝 尚志 5-2 専大北上 35分ハーフ]

相手の守備陣を翻弄する鋭いドリブルで1得点1アシストの活躍。尚志(福島)を初の決勝進出に導いた。

第20回東北高等学校新人サッカー選手権大会(女子)は17日、相馬市光陽サッカー場で準決勝を行った。尚志(福島)は専大北上(岩手)と対戦。2−2で突入した延長戦で3点を奪い、5−2で勝利を収めた。

大光望結(1年)は1−2で迎えた39分、スピードに乗ったドリブルで左サイドを突破してペナルティーエリアに侵入。ラストパスを送ると、これを受けた細川暖彩(2年)が決めた。まずは同点ゴールをお膳立てする。

さらに80分(延長前半10分)、「寿奈さんがいいボールを出してくれたからあとは決めるだけでした」(大光)と、佐藤寿奈(2年)のパスを大光が決めて勝ち越しに成功。これが決勝点となった。

試合は2分に大槻美生(1年)のゴールで幸先よく先制するが、11分までに2失点して逆転を許す苦しい展開。このビハインドをひっくり返す先鋒役となったのが左SHとして先発した大光だった。

61分にはゴール前に飛び出した大光がGKと1対1になりかけるが、素早く飛び出した専大北上GK藤原萌菜(1年)がボールを抑える。66分には左スペースを抜け出した大光の左足シュートがポストを直撃する。

大光が起点となり、細川、大槻がシュートに持ち込む機会も演出している。自らドリブルを仕掛け、起点となった味方を活かす。そうしたプレーの連続が生んだ同点、逆転劇だった。

大光の持ち味は「スピード」と本人が語る通り、スピードに乗ったドリブルだ。この日は「1対1で負けない」という気持ちでプレーしたいたという。ではそのためにどんなことを意識しながらプレーしているのか聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

「1対1の場面になった時に相手の体の向きを見て、どちらに抜け出すかを考えています」。

この日もペナルティーエリアへの侵入を必死に阻もうとする相手DFを逆をとり、一瞬で交わしていくシーンがあった。自信を持っているスピードに頼るのではなく、相手を見てドリブルを仕掛けるからこそよりスピードが際立っているのだろう。

「今のチームの起点は大光。あそこでどこまで押し込めるか。能力的には面白いものを持っているが、いろいろなプレーの判断はもっと教えてあげることができる。とはいえ1年生ですので、どこまで自分が行けるのか。無理でも行ってみようという感じです」と松本克典監督。今後の課題も示しつつも、まずは積極的にドリブルを仕掛けることを求めている。

決勝の相手は明成(宮城)に決まった。公式戦では初対決だが、年末のフェスティバルでは対戦済み。相手も対策を練ってくるに違いない。敵の警戒を突破してゴールを決めることができるか。「どんどん1対1を仕掛けて、シュートを決めたい」と意気込む、大光のプレーに注目だ。