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[東北高校選手権]「常盤木を倒してこそ本当の東北王者」、2Gで尚志を全国に導いた大光望結が決勝へ決意

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[東北高校選手権準決勝 尚志 3-1 専大北上]

第63回東北高等学校サッカー選手権大会は20日、五戸ひばり野陸上競技場で準決勝2試合が行われた。尚志(福島)と専大北上(岩手)の一戦は、尚志が3−1で勝利を収め、インターハイ初出場を決めた。



先制点にダメ押しの3点目。尚志の大黒柱MF大光望結(2年)が2得点を叩き出し、チームを初のインターハイ出場に導いた。

試合が動いたのは開始早々の前半8分、相手の背後をとった大光が伊藤真緒(3年)からパスを受けると、利き足とは逆の左足で冷静にゴールを仕留めた。

「早い段階で決められれば楽に試合を進められると言われていた。早い段階で決められてよかったです」と大光。相手の出鼻をくじく形で先制点を奪うことに成功した。

この日、とくに前半は専大北上の左SB加藤空(3年)のマンマークに苦しんだ。「裏に抜けても全部付いてこられて厳しかった。それを利用して他の人のスペースを開けることができた」。

さらにコンビネーションを使って崩した。それが実ったのが後半8分、コーナーキックからFW大槻美生(3年)が得意のヘディングで決めた追加点である。大槻のパスから放った大光のシュートがコーナーキックにつながった。

前半も飲水タイムを過ぎると、専大北上がカウンター、セットプレーなどからチャンスを作り始めていた。得点こそ決まらなかったものの、いい流れで前半を終えて後半に臨んだ矢先の追加点だった。

さらに後半アディショナルタイム、専大北上が1点を返して追い上げを図っている時間帯にダメ押しの3点目が生まれる。

ペナルティーエリア内でボールを受けると、「フリーが結構いていろんな方向から呼ばれてたけど、最後は自分が決めたかったので無理やりでも打ちました」と、迷うことなく体を反転させて右足を振り抜く、ゴール左角に蹴り込んだ。

相手の追い上げムードを断ち切る形で2点目、3点目を奪い、効果的に得点を奪った尚志が”インターハイ切符”を手にしている。



創部3年目、夏冬通じて初めての全国出場が決まった。全国出場を決めた喜びはあるものの、まだ東北大会でやり残したことがある。

「去年から目標にしていたことなのでこのメンバーで行けて、全国で戦えるチームというのが目標なのでしっかり全国で戦えるようにしたいと思っているけど、まずは明日の試合に勝って優勝することが今の目標です」(大光)

そして決勝の相手は常盤木学園(宮城)に決まった。常盤木学園は昨年10月の選手権東北大会3位決定戦で対戦。全国出場が懸かった試合で敗れた相手である。

それ以上に、尚志の松本克典監督にとって常盤木学園は富岡高校を率いていた時代から目標としリスペクトする存在である。そんな指揮官の想いを代弁するように、大光は決勝に向けた決意を明かす。

「東北新人戦で優勝できたけど、常盤木を倒してこそ本当の東北チャンピオンになれると思っている。自分たちがどこまでできるのか明日は試したい」。前回対戦から8ヶ月、この日のために積んできた努力のすべてを出し切る覚悟で臨む。