minasaka.net

日本女子サッカーの"今"が分かるWEBマガジン「みんな@サッカー」

[高校総体]1−0勝利で勝ち上がる藤枝順心、「バランスの取れたチームになりつつある」(中村監督)

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[全国高校総体準決勝 帝京長岡 0-1 藤枝順心]

令和3年度全国高等学校総合体育大会は21日、準決勝が行われた。日東シンコースタジアムでは帝京長岡(北信越/新潟)と藤枝順心(東海①/静岡)が対戦。前半9分に久保田真生(1年)が挙げた先制点を守りきり、1−0で勝利。5年ぶりの優勝に王手をかけた。

「(1−0の試合が続いているが)攻撃の面でもディフェンスの面でも良くなっている。危険な場面はそんなに作られていない。数字以外の部分にしっかり目を向けていくと、井手を中心に堀内、松崎、小野がしっかり支えているところがこういった結果につながっている。前の選手は1,2年生が中心で勢いがある。後ろはしっかり3年生が支えて、バランスのとれたチームになりつつある」。中村翔監督の言葉通り、安定した守備が攻撃を後押しした。



試合が動いたのは前半9分。相手ゴールキックからのプレーだった。はね返したボールを帝京長岡DFがクリア。このボールを拾った久保田が思い切りよく右足を振り抜くと、追い風にも乗ったボールがGKの頭上を越えてゴールに吸い込まれていった。

「チームの分析でバイタルエリアが空くと言われていたのでそこにいて、まずシュートを狙うという意識を持っていた。ファーにやさしくシュートを撃ちました。狙ったのもあるんですけど、風にも上手く乗った」。幸運にも恵まれたが、狙いを持ってシュートを放ったこそ風も味方した。

久保田はスフィーダ世田谷FCユース出身の1年生。一気にトップスピードに乗るドリブル、寄せの速さなど、攻守における切り替えの速さに特長がある。「前線からのハイプレス、奪ったあとのドリブル、こぼれからのシュート」と、久保田もそうしたプレーに自信を持っている。

久保田とともに1年生のスタメンとしてピッチに立ったのが、CF高岡澪である。前線でボールを収めることができ、攻撃の起点となっている。「彼女を起点としながら、(久保田のような)爆発的な選手が追い越していける。相手にとって効いている」と、指揮官の評価も高い。今大会はノーゴールだが、チームに欠かすことのできない選手のひとりである。

WOWOW

プレスにいく久保田真生。そのスピードはどりぶるだけでなく、守備でも活かされている。 プレスにいく久保田真生。そのスピードはどりぶるだけでなく、守備でも活かされている。

1,2回戦を完封した守備はこの日も安定していた。公式記録による帝京長岡のシュートはわずか2本。決定的なチャンスは作らせていない。素早い攻守の切り替えで相手の機先を制し、最終ラインも安定。前からプレスをかけてくる相手の背後を突くなど、いい守備からいい攻撃につなげている。

5年ぶりの優勝をかけて決勝で挑むのは神村学園(九州②/鹿児島)。インターハイ決勝は初めての進出だが、2019年度の選手権決勝で対戦している。

「相手の強さを消して、自分たちの良さを出せるように。自分たちの今までやってきたサッカーを出せば、必ず日本一は獲れると思う。パスサッカーや攻守の切り替えといった藤枝順心の良さを出して、決勝でもチーム一丸となって優勝したい」と、キャプテンの窓岩日菜(3年)は意気込んだ。