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[選手権東京都予選]的確に背後を突き、ゴールラッシュ!杉並総合が3年ぶりの4強入り

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[選手権東京都予選 準々決勝 若葉総合 1-11 杉並総合]

第31回全日本高校女子サッカー選手権東京都予選は3日、駒沢オリンピック公園第二球技場で準々決勝が行われ、第3試合では杉並総合が若葉総合に11ー1で勝利した。

昨年の選手権予選では準々決勝で十文字をPKまで追い詰め(PK戦で敗退)、今年のインターハイ予選では初の4強入り。3年ぶりの”選手権4強”を目指す杉並総合は、1回戦から勝ち上がってきた若葉総合(変則的トーナメントのため3回戦はなし)を迎え撃つ。

開始直後に右スペースを抜け出したFW山田理誉(2年)がドリブルで持ち込みシュート。前半5分にはCB田口瑚香菜(3年)のロングフィードに反応したMF中村胡春(1年)が頭で合わせる。次々と決定機を作り出していく。

試合が動いたのは前半14分、山田が相手DFラインの背後にスルーパスを放つ。このボールに飛び出しのは伊藤輝夏(2年)。DF登録だがFWとして起用された伊藤がGKとの1対1から冷静に決め、杉並総合が先制する。

22分にはDF今藤媛(2年)のパスから山田が決めて追加点。立ち上がりから裏のスペースを狙った攻撃でシュートまでの形を作った杉並総合が早々にリードを奪う。

さらにはコーナーキックからFW花枝爽(2年)が2得点するなど、前半だけで6ゴールを奪うと、後半も攻撃の手を緩めずに5ゴールを追加。終了間際に失点したものの、ゴールラッシュを浴びせて大勝した。

杉並総合はこの日、センターバックとフォワードで併用される伊藤を2トップの一角で起用。3点のリードを奪うと、こんどはボランチに配置転換する。伊藤をはじめ、多くの選手が複数のポジションをこなし、柔軟な戦いを見せる。熟成されたチームで3年ぶりのベスト4入りを果たした。