[選手権東北大会]相手につけいる隙を与えないゴールラッシュ。尚志が明桜下して初戦突破!
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[選手権東北大会 2回戦 ノースアジア大学明桜 0-9 尚志]
第31回全日本高校女子サッカー選手権大会東北大会は16日、遠野市国体記念サッカー場で2回戦4試合が行われた。Bピッチ第1試合ではノースアジア大学明桜(秋田)と尚志(福島①)が対戦。尚志が9−0で大勝を飾り、準決勝に駒を進めた。
インターハイ東北大会では尚志が6−1で勝利しているが、その試合の6日後に行われた東北女子サッカーリーグ1部では尚志が2−1で辛勝。明桜も自信をつけて今大会に臨んでいる。決して相手を侮ることは出来ない。ましてやどんなチームにとっても難しい初戦を気負わずプレーできたのは、早々に先制できたおかげだろう。
開始早々、明桜はDFのクリアがあわやオウンゴールという場面があった。硬さの見られる相手に対して、尚志は容赦なく攻め立てる。前半2分、味方のスローインに抜け出したFW大槻美生(3年)が中に切り込み、左足でゴールネットを揺らす。
その5分後にはペナルティーエリア手前でボールを受けた大槻がドリブルで仕掛けると、これが相手のファールを誘ってPKを獲得する。このPKを大槻自身が決めてリードを広げると、前半17分には大槻がコーナーキックを直接ゴールにけり込み、3−0とする。前半半ばでハットトリックを達成。勝負を決定づけた。
尚志は左右のサイドハーフ、内田里奈(3年)と黒澤千星(3年)に両サイドバックも加わり、サイドから厚みのある攻撃を仕掛ける。中央からはボランチの今井鈴那(3年)が積極的にドリブル突破を試みた。前半22分にはそのドリブルで得たコーナーキックの流れから黒澤のゴールが生まれる。4−0として前半を折り返した。

後半に入っても尚志は攻撃の手を緩めない。後半3分、右サイドから大宮愛乃(2年)が折り返すと、いったんはGKがはじいたがこぼれ球を厚田亜紗稀(2年)が押し込む。後半も早々にゴールネットを揺らした尚志は、16分にもコーナーキックからふたたび厚田が決める。
その3分後には左からのセンタリングに大宮が合わせて7点目。大宮は後半28分にも鮮やかなミドルシュートでゴールネットを揺らし、2得点目を決めている。
そしてゴールラッシュを締めくくったのは黒澤である。味方を追い越して左サイドを駆け上がった小林柚妃(3年)がゴール前へ折り返すと、右サイドからゴール前に走り込んできた黒澤がワンタッチで合わせる。ボールはゴールポストに当たって、ゴールに転がり込んだ。
早い時間帯にゴールを決め、相手のゲームプランを打ち砕いた尚志が初戦突破。選手権初出場をかけ、29日の準決勝で聖和学園(宮城①)と対戦する。