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[選手権東北大会]じっくり崩して5ゴール。常盤木学園が鶴岡東に快勝!

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)



[選手権東北大会 2回戦 鶴岡東 0-5 常盤木学園]

第31回全日本高校女子サッカー選手権大会東北大会は16日、遠野市国体記念サッカー場で2回戦4試合が行われた。Bピッチ第2試合では鶴岡東(山形①)と常盤木学園(宮城②)が対戦。常盤木学園が5−0で勝利し、準決勝に駒を進めた。

開始早々の1分、左サイドをドリブルで駆け上がった伊藤璃胡(3年)の折り返しに白木珠奈(2年)が合わせる。あっという間に常盤木学園が先制して幕を開けた試合だったが、タイムアップの瞬間まで集中を途切らせなかった鶴岡東の奮闘がゲームを引き締めた。

鶴岡東はDFラインが粘り強く相手の攻撃をはね返し、GK石戸谷莉子(3年)も好セーブで決定機を阻止。クリアすると同時に全体を押し上げ、相手のビルドアップにプレスをかけていく。ボールを奪うと松田碧羽(2年)のスピードに乗ったドリブルでゴールをうかがった。

対する常盤木学園も相手のショートカウンターを冷静に対処し、人とボールを動かしながらじっくりと攻めていく。決して焦ることはなかった。追加点が生まれたのは前半32分。白木が倒されて得たFKで竹内瀬戸香(3年)が右足を振り抜くと、クロスバーをはじいたボールがゴールイン。2−0として前半を折り返した。



後半も開始直後に常盤木学園がビッグチャンスを迎える。左サイドでボールを受けた伊藤璃胡がアーリークロスを放つ。このボールに中盤から飛び込んできた高塚映奈(3年)がダイレクトで合わせるが、GK石戸谷に阻まれる。

つづく後半16分には相手コーナーキックからのリスタート。GKからパスを受け取ったDF宮下あつき(3年)がサイドチェンジのパスを出す。これを受けた伊藤璃胡がドリブルで運び、ゴール前へグラウンダーのパスを送る。ここに走り込んだ竹内が押し込み、自身2点目のゴールで3−0とする。

竹内はその5分後にも右スペースを突いた折り返しが相手DFのオウンゴールを誘う。ハットトリック達成はならなかかったが、3得点にからむ活躍を見せている。

試合終了間際には高塚のロングフィードに白木が走り込み、折り返しを途中出場の小笠原妃世(2年)が押し込んだ。チャンスを与えられた2年生がゴールラッシュを締めくくり、危なげない戦いぶりでタイムアップを迎えた。

29日の準決勝では専大北上(岩手①)と対戦する。