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[高校選手権予選]福島|決勝 夏の雪辱を果たした富岡、目指すは4年ぶり全国

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

富岡にとって、この決勝はインターハイ予選決勝のリベンジマッチ。9人で戦った昨年は夏冬ともに福島県予選を制したが、東北大会の壁に阻まれた。今年は1年生6人が加わり、部員が14人に増えた。震災以降、初めて11名以上で活動することができるようになった。

創部した2006年以降、高校選手権とインターハイ予選は全て優勝している(2012年は部員が7人に満たず不参加)。福島県予選は”通過点”であり、2010年以来の全国出場を見据える。筆者も含めて、誰もがそう信じて疑わなかっただろう。だが、そんな心の隙を突くかのうように、勝つ気満々で立ち向かってきた桜の聖母の前に1-2で敗れたのである。



追われる立場から追う立場になった富岡。ゴールを、そして勝利を渇望する選手たちは、立ち上がりから気迫のこもったプレーを見せる。だが、前へ前へとはやる気持ちを抑えきれず、本来のサッカーをすることができない。ドリブルを交ぜるよう、ベンチから指示を入るほど前のめりになっていた。

ついに試合の均衡が破れたのは19分、今野楓のスルーパスを起点に、DF猪狩有莉の折り返しをMF鈴木麻海が決めて先制。続く27分にはMF高野愛の目の覚めるようなミドルシュートが突き刺さり、2-0として折り返す。いずれも中盤でタメを作りながら、左サイドバック・猪狩のオーバーラップを引き出す形。本来のサッカーを取り戻し、2点リードして前半を折り返す。

後半は桜の聖母学院もリスクを承知で攻めに出る。MF三浦美季が幾度もサイドを駆け上がり、足もとの高い技術を持つFW菅野桃香がゴールを脅かす。富岡の倍以上のシュートを放ったが、GK正面を突いたり枠を外すなど、ゴール前の精度を欠く。試合終了間際には三浦が単独でゴールに迫る。この場面ではDF江下若葉が体を寄せながら、落ち着いてクリア。最終ラインも最後まで集中を切らさず、無失点で逃げ切った。

■全日本高校女子サッカー選手権福島県予選
2014年9月28日(日)@相馬市光陽サッカー場
▽決勝
桜の聖母学院 0-2 富岡
得点:[富岡]鈴木麻海(19分)、高野愛(26分)