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[宮城県高校総体]4年ぶり決勝進出の仙台大明成。個々の特長を活かすサッカー磨き、選手権でのリベンジへ

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[宮城県高校総体 準決勝 仙台大明成 3-0 仙台育英学園]

令和3年度 宮城県高等学校総合体育大会は6日、松島運動公園で準決勝2試合が行われ、仙台大明成が仙台育英学園に3−0で勝利。4年ぶりの決勝に駒を進めた。

「(フォーメーションは)4−3−3なんですけどちょっと流動性を持たせて、この子たちの特長を最大限に出せるような形にしています。(チームは)生き物だと思っているので、誰が出るかでだいぶ変わってくるかなと思う」

そう話したのは就任6年目の落合恵監督だ。県新人戦を制して第1シードとして臨んだ今大会に臨んだチームは、選手が流動的に動きながら互いを活かし活かされ合う。選手の持ち味を発揮できる局面を作り出し、ゴールにつながったのが前半の2得点だった。

先制点は14分、CB佐々木和香(1年)が左サイドへ展開。このボールを受けた山下紗枝(3年)が折り返すと、ペナルティーエリアに走り込んできた赤間柊玲(2年)がワンタッチでゴールに流し込む。

つづく30分には、アンカーを務める藤田瀬那(3年)が右サイドへフィードする。スペースを突いた齋藤莉子(2年)がクロスを上げると、このボールに岡本ひな(2年)が頭で合わせた。

スペースへボールを運んだり、ロングボールを蹴れるCB佐々木。セットプレーのキッカーを務め、両CBとともにビルドアップにも関わる藤田。両ゴールの起点となったふたりの特長がよく表れた得点シーンだった。



今シーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、「コロナの影響がすごく大きくて、練習試合どころか練習すら全然できなかった」(落合監督)。ようやく練習を再開出来たのが5月末だったという。大会までわずか数週間という時期である。

決勝では常盤木学園に0−1で敗れて、新人戦につづく東北大会出場は逃した。だが短い準備期間で戦術の落とし込みも十分ではないなか、練習の成果がゴールという結果に結びついたことは好材料だ。

「足が速い選手とボールを蹴れる選手がいることがうちの長所」とキャプテンの馬場彩海(3年)が語るとおり、佐々木と藤田に加えて、攻撃の軸である馬場も含め、センターラインには長短のパスで両サイドに配されたアタッカーを活かせる人材が揃っている。

これらの強みに磨きをかけると同時に、さらなる戦術的な積み上げも見込まれる。前述した点を考慮すれば「課題」を「伸びしろ」という言葉に置き換えるほうがしっくりとくる。選手権予選での巻き返しに期待したい。