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[選手権]準々決勝|星槎国際湘南が初のベスト4!柔軟な戦い方で勝利を引き寄せる

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

[2019.1.6 全日本高校女子サッカー選手権準決勝 星槎国際湘南 2-1 花咲徳栄]

第27回全日本高校女子サッカー選手権は6日、準々決勝4試合が行われた。星槎国際湘南(関東③/神奈川)は花咲徳栄(関東④/埼玉)と対戦。スコアレスで折り返した後半に2点を先行した星槎湘南が花咲徳栄の追撃を振り切り、2−1で勝利した。

後半6分、星槎湘南はFW遠藤彩椋(3年)が中盤から右サイド深い位置へパス。このボールに追いついたFW松尾美月(1年)はドリブルで相手DFをかわしてペナルティーエリアに侵入。右足を振り抜くと、ボールはゴール前で混戦となり、最後はMF国部碧(3年)が押し込んだ。

その5分後には遠藤が追加点を奪う。FW安保舞美(3年)が右サイドでスピードに乗ったドリブルでDFを抜き去り、中へ折り返す。ペナルティーエリア内でフリーとなっていた遠藤が浮き球のシュートを放つと、ボールはゴール左隅に吸い込まれていった。

「自分は結構ああいう場面で外すんですけど、(ボールに)回転をかけてファーに行けばいいかなというつもりで蹴った。うまく当たってくれて良かったです」

前半、星槎国際湘南がペナルティーエリアに侵入してシュートに持ち込んだのは一度のみ。MF高井咲都(3年)がボールを運び、高井のパスからFW加藤もも(3年)がシュート放った。この場面では加藤が巧みにDFの警戒の目から逃れたが、ほとんどの時間帯で花咲徳栄DFのマンマークにあっていた。

「(1点がなかなか入らない展開だったが)予定通り。うちにはマンツーマンで来るだろうというのはあった。前半の最後くらいからプランを変えた。サイドを高めに置いておきたかったので3バックにした」(柄澤俊介監督)

花咲徳栄は星槎湘南の3トップにマンマークをつけた。加藤、安保には最終ラインの石塚七海(2年)と高木優(1年)が、中盤に引き気味でプレーする遠藤にはボランチの佐藤美莉(1年)が付く。背後へのボールはキャプテン、大沼歩加(3年)がしっかりとケアしていた。

一方、星槎湘南は相手のサイド攻撃に対して、インサイドハーフが対応することが多くなっていた。守備は踏ん張り、無失点に抑えていたものの、攻撃では中盤のサポートを得られない前線が孤立していた。

柄澤はハーフタイムを待つことなく、3バックへの移行を決断した。後半立ち上がりの得点場面では遠藤のロングボールも見事ではあったが、指揮官の狙い通りに両ウイングバックに配された松尾と国部が得点に絡んでいる。

星槎湘南が3バックを取れいれたのは今シーズンになってから。筆者の記憶ではインターハイ関東大会直後のトレーニングマッチで試している(試合はOSAレイアとして行われたが、高校生だけが出場したパートで実施した)。

「夏ぐらいからちょくちょくやっている。だいたいみんなポジションごとの役割はわかっている。(試合中に)変えられてもこうすればいいというのはわかっていると思います」(遠藤)

これまで星槎湘南の最高成績は初出場した第23大会(2014年度)のベスト16。宮澤ひなた(日テレ・ベレーザ)を擁した過去3年間は、いずれも初戦敗退の悔しさを味わっている。戦い方の引き出しを増やしたことが、過去最高の進撃を続けている要因のひとつであることは間違いない。