[東北高校選手権]聖和学園MF本田悠良が2戦連発でV貢献!キックフェイントから鮮やかなシュート決める
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指揮官のアドバイスを胸に刻んで迎えた専大北上(岩手)との決勝戦。聖和学園(宮城)の10番・MF本田悠良(3年、INAC東京)が貴重な追加点を決めた。
1ー0とリードして迎えた前半33分、ペナルティーエリア手前でCB佐々木はるか(3年、FCみやぎ)とスイッチするような形で本田がボールを受け取る。この時、試合前に話した指揮官の言葉が脳裏をよぎった。
「試合に入る前から曽山先生にキックフェイントしろって言われてて、最初は右足で撃とうと思ったんですけど、キックフェイントだって思って、(キックフェイントで)1枚抜いてからコースが見えて、あとは振り抜きました」。
マークに付いた相手をキックフェイントでかわすと、前方にシュートコースが開ける。前にボールを運び出して左足を振り抜くと、豪快なシュートがゴールネットに突き刺さった。スコアは2ー0。前半終了間際に貴重な追加点を奪い、勝利に大きく近づいた。

「1年生から使ってるので、あのくらいのプレーはしてもらないと困るところではある」。曽山加奈子監督は2試合連続ゴールの活躍にも手放しでは喜ばない。それでも1年生から期待をかけて起用していた教え子の成長についても話してくれた。「ちゃんと実力を出せるようになってきた。1、2年生の時は先輩に使ってもらうプレーの方が圧倒的に多かったんですけど、3年生になってから自分でゲームメイクしたり、周りを動かしたりするのがすごいいいかなと思います」。
スピードに乗ったドリブルを武器として、1年生からサイドアタッカーとして起用されてきた。サイドに張るだけでなく、自由自在にポジションを変えながらゴール前の崩しやフィニッシュにも関わる。この日はサイドではなく、インサイドハーフとして先発。得点に加えて、ゴール正面からのスルーパスでチームの5点目、MF遠藤瑚子(3年、北海道リラ・コンサドーレ)の得点をアシストしている。
次は7月26日に開幕するインターハイ。初めて出場する夏の全国大会に向け、次のように意気込みを語る。
「まずは点を決めることと、チームを引っ張っていけるように、練習でやってる面白いプレーとか、そういうのを全国で見せつけられるようにインターハイまでの期間練習していきたいです」。自身のプレーでチームを引っ張り、得点でチームを勝利へ導く。