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[選手権宮城県予選]聖ウルスラ学院が初の4強に名乗り!仙台育英の攻勢しのぎPK戦を制する

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)
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2024年11月1日(金)
第33回全日本高校女子サッカー選手権宮城県大会1回戦
仙台育英学園 0(3PK5)0 聖ウルスラ学院英智
得点:なし




第33回全日本高校女子サッカー選手権宮城県大会は11月1日、松島フットボールセンターで決勝トーナメント1回戦が行われた。第1試合では仙台育英学園聖ウルスラ学院英智が対戦。35分ハーフの前後半でスコアが動かず、PK戦を制した聖ウルスラ学院が2日の準決勝へ駒を進めた。

県大会のたびにベスト4をめぐって争ってきた両チーム。今年6月の宮城県高校総体では聖ウルスラ学院が仙台育英に2-1で競り勝ち、チーム史上初めてとなる4強入りを果たした。迎えた今大会、聖ウルスラ学院がシードされ、合同チームとの予選を戦った仙台育英を迎え撃つ。

前半は最終ラインを押し上げ、高い位置でボールを奪って相手コートでプレーした聖ウルスラ学院がペースを握る。15分にはペナルティエリア左付近での崩し。CF齋藤里紗(1年)、左SB武田優花(1年)とつなぎ、MF岡本莉望(2年)がシュートに持ち込む。つづく19分にはFKから岡本が直接狙ったが、仙台育英GK佐藤成莉(2年)のパンチングに阻まれた。

キャプテンマークを巻く荻野寧々が突破をはかり、コーナーキックからのシュートにつなげた。 キャプテンマークを巻く荻野寧々が突破をはかり、コーナーキックからのシュートにつなげた。

0-0で折り返した後半、いい形でゲームに入ったのは仙台育英だった。サイドでの突破力、スペースへの抜け出し。このふたつに長けた選手を活かそうと前半から試みていたことが実り、試合の流れを引き寄せる。

まずはSH相沢椿(2年)のドリブル突破、SB安達兎和(2年)のオーバーラップなど、左サイドからゴールに迫る。後半12分には中央でボールを持った右SH荻野寧々(3年)が左SB松本愛結(2年)からのリターンパスを受けて、右サイドを突破。ここはブロックされたが、コーナーキックからFW内海陽奈(1年)がヘディングシュートを放つ。

後半は相手のシュートを1本に抑えて攻め続けた仙台育英だったが、聖ウルスラ学院もCB布田ここみ(2年)を中心とした最終ラインがしっかりとはね返す。互いに均衡を破ることは出来ず、規定の70分を0-0で終了。PK戦により、準決勝進出チームを決めることとなった。

先攻の聖ウルスラ学院は5人全員が成功。ゲームキャプテンを務めた守護神、GK長谷川穂(3年)が仙台育英の2人目をストップする。キーパーから見て、左隅に蹴られたボールを横っ飛びで枠外へ弾き出した。PK戦を5-3で制した聖ウルスラ学院がインターハイにつづき、そして選手権予選では初の準決勝に駒を進めた。