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[東京都高校総体]都立対決を制したのは杉並総合。飛鳥との3決を競り勝ち、前回大会のリベンジを果たす!

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

杉並総合の2点目を決めたFW山田理誉(3年)がチームメイトから祝福を受ける。 杉並総合の2点目を決めたFW山田理誉(3年)がチームメイトから祝福を受ける。

[2023.5.7 東京都高校総体 3位決定戦 飛鳥 1-2 杉並総合]

7日に行われた令和5年度 第24回東京都高等学校総合体育大会女子サッカー競技。3位決定戦では飛鳥と杉並総合が対戦した(試合は35分ハーフ)。

準決勝では飛鳥が十文字(●0-4)に、杉並総合が修徳(●1-6)に敗れた。関東大会への道が絶たれた両チームだったが、気合い十分で2年連続の顔合わせとなった3位決定戦に臨んだ。

★★★

開始10秒のことだった。キックオフした杉並総合がいきなりペナルティーエリアに持ち込み、FW花枝爽(3年)がシュートを放つ。枠はとらえられなかったが、いい形で試合に入った杉並総合が試合を動かす。

前半2分、左サイドからの攻めでペナルティーエリアに侵入すると、花枝のパスからMF伊藤輝夏(3年)がシュート。これが決まった杉並総合が幸先よく先制する。つづく19分には、先制点の伊藤が放ったパスに抜け出したFW山田理誉(3年)が決め、リードを2点に広げる。

攻撃では花枝と山田のツートップが豊富な運動量でボールを引き出し、左右サイドハーフのMF諸富愛莉(2年)とMF渡辺夏渚(1年)が積極的に仕掛けていった。公式記録によれば、杉並総合は飛鳥の2本を上回る7本のシュートを放ち、試合を優位に進めた。

杉並総合が2点リードして迎えた後半、最初にチャンスを作ったのは飛鳥だった。後半2分、中盤でボール奪取したMF廣田紗楓(3年)がペナルティーエリア右に持ち込みシュート。GKがパンチングを試みたボールがクロスバーを直撃する。

このピンチをしのいだ杉並総合は、立てつづけにシュートシーンを作っていく。守備でも前線が相手DFラインにプレスをかけ、後ろでボールを回収。意図的なロングボールを蹴らせなかった。

それでも後半アディショナルタイムに飛鳥が意地を見せる。フリーキックを獲得すると、左サイドやや中央よりからキッカーのDF宮澤裕美(3年)がけったボールがゴール隅に吸い込まれる。1点差とした飛鳥だったが、反撃する時間は残されておらずタイムアップの笛が鳴る。

杉並総合が2ー1で逃げ切りに成功。昨年度の同大会で0−2で敗れた飛鳥に勝ち、3位の座を手にした。



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先制点を挙げた杉並総合MF伊藤輝夏(3年)が両手を突き上げて周囲に応える。 先制点を挙げた杉並総合MF伊藤輝夏(3年)が両手を突き上げて周囲に応える。

最終ラインからボールを運ぶ飛鳥DF宮澤裕美(3年)。 最終ラインからボールを運ぶ飛鳥DF宮澤裕美(3年)。

杉並総合FW花枝爽(3年)は相手GKに詰められながらもヒールパスを試みる。 杉並総合FW花枝爽(3年)は相手GKに詰められながらもヒールパスを試みる。

飛鳥MF鈴木瑠凪(2年)は小柄ながら巧みなボールさばきでサイド突破を図る。 飛鳥MF鈴木瑠凪(2年)は小柄ながら巧みなボールさばきでサイド突破を図る。

後半アディショナルタイム、飛鳥はDF宮澤裕美(3年)がフリーキックを直接沈めて一矢報いる。 後半アディショナルタイム、飛鳥はDF宮澤裕美(3年)がフリーキックを直接沈めて一矢報いる。

タイムアップの笛が鳴り、握手をかわす杉並総合GK脇本友里汐(2年)とMF佐藤雪乃(1年)。 タイムアップの笛が鳴り、握手をかわす杉並総合GK脇本友里汐(2年)とMF佐藤雪乃(1年)。