[選手権]PK戦でビッグセーブ連発!成長を遂げた常盤木学園の守護神・榊原碧彩がチームを4強へ導く
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第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 準々決勝
常盤木学園 2(4PK2)2 神戸弘陵学園
得点:[常盤木学園]小林ちさ(21分)、小林ちさ(57分)
第33回全日本高校女子サッカー選手権は1月5日、三木総合防災公園で準々決勝が行われた。常盤木学園(宮城②)は神戸弘陵学園(兵庫)と対戦。2-2からのPK戦を制し、3年ぶりに準決勝進出を決めた(試合は40分ハーフ)。
このPK戦での活躍でチームを勝利に導いたのが、ビッグセーブを連発した守護神のGK榊原碧彩(3年)である。
試合は21分にFW小林ちさ(3年)のゴールで常盤木学園が先手を奪うが、42分と51分に得点した神戸弘陵が逆転に成功。リードを許した常盤木学園は57分、ふたたび小林がゴールネットを揺らして試合を振り出しに戻す。その後は互いに譲らず、2-2で規定の80分を終える。決着はPK戦に委ねられることとなった。
先攻は神戸弘陵。まず榊原がゴールマウスに立つ。ゴール右隅を狙った神戸弘陵の1人目に対し、榊原が左に飛んでシュートをストップ。つづく2人目のシュートにも反応するが、ゴールポストにはね返ったボールが体に当たってそのままゴールへ入ってしまう。だが良い流れが途切れることはなかった。榊原は神戸弘陵3人目のシュートを右に飛んでストップ。またしてもビッグセーブを見せる。4人全員が成功した常盤木学園が4-2でPK戦を制した。
高校3年生になり、初めて選手権のピッチに立った榊原。インターハイでは全2試合、今大会では5試合中4試合にスタメン出場するが、直前の宮城県予選決勝では2年生GK渡辺莉央にポジションを譲っている。年間を通して行われるリーグ戦、東北女子サッカーリーグでは14試合中4試合の先発にとどまっていた。激しいレギュラー争いの末、ようやくつかんだスタメンの座だった。
「莉央は自分にないところもすごく持っている。そこも負けないように、自分の得意なところも苦手な部分もしっかり伸ばせるように。足下が苦手なので、仲間と一緒に練習させてもらったり、アドバイスをもらったりしてやってました」と、榊原はここまでの道のりを振り返った。
筆者はコーチングの質量ともに高まったところに彼女の成長を感じている。きめ細かいコーチングや仲間を励ます声がけ。試合経験を重ねる中で積極的に声を出すようになり、チームを後ろから支える原動力となっている。
「3年生になったら支えてもらうだけじゃなくて、自分も味方を支えて助け合わなきゃいけないと感じて、声がけはしっかりするようになりました」と榊原。この試合でも、味方のPKキッカーに励ましの言葉をかけながらボールを手渡すなど、積極的にコミュニケーションを取る姿が見られた。
榊原は今シーズン、激しいレギュラー争いに身を置きながらも着実に成長を遂げてきた。「あまり調子が上がらず、ミスが目立つ」と、本人は反省しきりだった。決して満足はしない意識の高さも含めて、ここまでの成長をこの大会のピッチで表現していることに疑いの余地はない。
第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 準々決勝
常盤木学園 2(4PK2)2 神戸弘陵学園
得点:[常盤木学園]小林ちさ(21分)、小林ちさ(57分)
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第33回全日本高校女子サッカー選手権は1月5日、三木総合防災公園で準々決勝が行われた。常盤木学園(宮城②)は神戸弘陵学園(兵庫)と対戦。2-2からのPK戦を制し、3年ぶりに準決勝進出を決めた(試合は40分ハーフ)。
このPK戦での活躍でチームを勝利に導いたのが、ビッグセーブを連発した守護神のGK榊原碧彩(3年)である。
試合は21分にFW小林ちさ(3年)のゴールで常盤木学園が先手を奪うが、42分と51分に得点した神戸弘陵が逆転に成功。リードを許した常盤木学園は57分、ふたたび小林がゴールネットを揺らして試合を振り出しに戻す。その後は互いに譲らず、2-2で規定の80分を終える。決着はPK戦に委ねられることとなった。
先攻は神戸弘陵。まず榊原がゴールマウスに立つ。ゴール右隅を狙った神戸弘陵の1人目に対し、榊原が左に飛んでシュートをストップ。つづく2人目のシュートにも反応するが、ゴールポストにはね返ったボールが体に当たってそのままゴールへ入ってしまう。だが良い流れが途切れることはなかった。榊原は神戸弘陵3人目のシュートを右に飛んでストップ。またしてもビッグセーブを見せる。4人全員が成功した常盤木学園が4-2でPK戦を制した。
PK戦の時、キッカーの小林に声をかけながらボールを手渡す榊原
高校3年生になり、初めて選手権のピッチに立った榊原。インターハイでは全2試合、今大会では5試合中4試合にスタメン出場するが、直前の宮城県予選決勝では2年生GK渡辺莉央にポジションを譲っている。年間を通して行われるリーグ戦、東北女子サッカーリーグでは14試合中4試合の先発にとどまっていた。激しいレギュラー争いの末、ようやくつかんだスタメンの座だった。
「莉央は自分にないところもすごく持っている。そこも負けないように、自分の得意なところも苦手な部分もしっかり伸ばせるように。足下が苦手なので、仲間と一緒に練習させてもらったり、アドバイスをもらったりしてやってました」と、榊原はここまでの道のりを振り返った。
筆者はコーチングの質量ともに高まったところに彼女の成長を感じている。きめ細かいコーチングや仲間を励ます声がけ。試合経験を重ねる中で積極的に声を出すようになり、チームを後ろから支える原動力となっている。
「3年生になったら支えてもらうだけじゃなくて、自分も味方を支えて助け合わなきゃいけないと感じて、声がけはしっかりするようになりました」と榊原。この試合でも、味方のPKキッカーに励ましの言葉をかけながらボールを手渡すなど、積極的にコミュニケーションを取る姿が見られた。
榊原は今シーズン、激しいレギュラー争いに身を置きながらも着実に成長を遂げてきた。「あまり調子が上がらず、ミスが目立つ」と、本人は反省しきりだった。決して満足はしない意識の高さも含めて、ここまでの成長をこの大会のピッチで表現していることに疑いの余地はない。
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