[選手権]今大会ブレイクしたアタッカー、小林ちさが2得点の活躍で常盤木学園を4強に導く
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第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 準々決勝
常盤木学園 2(4PK2)2 神戸弘陵学園
得点:[常盤木学園]小林ちさ(21分)、小林ちさ(57分)
今大会、6得点を挙げて躍進を遂げたのが常盤木学園(宮城②)のFW小林ちさ(3年)である。神戸弘陵(兵庫)との準々決勝では2ゴールを決めた後、PK戦でも冷静に決め、3度ゴールネットを揺らしてチームを3年ぶりの準決勝進出へ導いた。
常盤木学園は前半、苦しい展開が続いたものの、小林が先制点を決めて流れを引き寄せた。後半に逆転を許したが、ふたたび小林が持ち前の突破力で同点ゴールを奪取。さらにPK戦では1人目のキッカーとしてシュートを決め、見事に重責を果たした。
試合の均衡が破れたのは21分。常盤木学園は右サイドを破ったFW柳町玲音(3年)がペナルティエリアに侵入。逆サイドからゴール前に走り込んできた小林へグラウンダーのパスを送る。このボールは相手にクリアされるが、こぼれ球をFW東堂正枝(3年)がシュート。これもブロックされたが、クリアを拾った東堂が小林へラストパス。これを小林がダイレクトで冷静に流し込み、常盤木学園が先手を奪った。
「ドリブル突破してからのポジションは、すごく話し合ってきました。練習でも何度もこの形で入ってきていました。1本目はボールが来なかったんですけど、正枝のシュートがこぼれてきて、 あとは空いていたので決めるだけでした」と小林。狙っていた形が実を結んだ。
前半を1-0で折り返した常盤木学園だったが、後半開始早々の42分と51分に連続失点。10分足らずで神戸弘陵に逆転を許してしまう。しかし、ここでチームは気持ちを切らさなかった。
同点ゴールが生まれたのは57分。DF岡村まどか(3年)から左SB海野安璃(2年)へとパスが渡ると、内側にポジションを取っていた小林がスペースへ走り出す。海野からのパスを受けた小林はスピードに乗ったドリブルでペナルティエリアへ侵入し、GKとの1対1を制してゴール右隅へシュートを突き刺した。
「パスが来た時点で相手にちょっと勝っていたので、行けると思って前に入りました。気づいたらゴールが決まっていました。中を見たら中しか見えなくて、あの時は『得点!』って感じで、ゴールが空いていたので打ちました」。値千金の同点弾は無我夢中でゴールをめざした結果だった。
「自分にしかできないプレーをと思って、スピードを活かして、ドリブルでチャンスにつなげることを意識しています」(小林)。
与えられたチャンスを活かすため、シュートの決定力とドリブルを磨いてきた。一方で、メンタル面の弱さが課題と認識していたという。
「ミスするとそのまま気持ちが落ちちゃって、どんどんミスを重ねてしまうんですけど、3年間で先生にすごく鍛えてもらいました。今日も後半まで、PKの時も気持ちを切らさずプレーできました」。
「今大会は1回戦、2回戦も調子が悪かった。でもみんなが声をかけてくれました。”自信を持って大丈夫。ちさはすごいから”って言ってくれて、自信を持ってプレーできるようになりました」。
仲間の支えもあり、自分のプレーを存分に発揮し、チームを勝たせる選手へと成長を遂げた。
卒業後はなでしこリーグ1部の静岡SSUボニータへの加入が決まっている(静岡産業大学へ進学)。この大会でつかんだ自信を糧に、さらなる飛躍を期待したい。
第33回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 準々決勝
常盤木学園 2(4PK2)2 神戸弘陵学園
得点:[常盤木学園]小林ちさ(21分)、小林ちさ(57分)
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今大会、6得点を挙げて躍進を遂げたのが常盤木学園(宮城②)のFW小林ちさ(3年)である。神戸弘陵(兵庫)との準々決勝では2ゴールを決めた後、PK戦でも冷静に決め、3度ゴールネットを揺らしてチームを3年ぶりの準決勝進出へ導いた。
常盤木学園は前半、苦しい展開が続いたものの、小林が先制点を決めて流れを引き寄せた。後半に逆転を許したが、ふたたび小林が持ち前の突破力で同点ゴールを奪取。さらにPK戦では1人目のキッカーとしてシュートを決め、見事に重責を果たした。
試合の均衡が破れたのは21分。常盤木学園は右サイドを破ったFW柳町玲音(3年)がペナルティエリアに侵入。逆サイドからゴール前に走り込んできた小林へグラウンダーのパスを送る。このボールは相手にクリアされるが、こぼれ球をFW東堂正枝(3年)がシュート。これもブロックされたが、クリアを拾った東堂が小林へラストパス。これを小林がダイレクトで冷静に流し込み、常盤木学園が先手を奪った。
「ドリブル突破してからのポジションは、すごく話し合ってきました。練習でも何度もこの形で入ってきていました。1本目はボールが来なかったんですけど、正枝のシュートがこぼれてきて、 あとは空いていたので決めるだけでした」と小林。狙っていた形が実を結んだ。
前半を1-0で折り返した常盤木学園だったが、後半開始早々の42分と51分に連続失点。10分足らずで神戸弘陵に逆転を許してしまう。しかし、ここでチームは気持ちを切らさなかった。
同点ゴールが生まれたのは57分。DF岡村まどか(3年)から左SB海野安璃(2年)へとパスが渡ると、内側にポジションを取っていた小林がスペースへ走り出す。海野からのパスを受けた小林はスピードに乗ったドリブルでペナルティエリアへ侵入し、GKとの1対1を制してゴール右隅へシュートを突き刺した。
「パスが来た時点で相手にちょっと勝っていたので、行けると思って前に入りました。気づいたらゴールが決まっていました。中を見たら中しか見えなくて、あの時は『得点!』って感じで、ゴールが空いていたので打ちました」。値千金の同点弾は無我夢中でゴールをめざした結果だった。
2点目をアシストした海野とハイタッチ。
「自分にしかできないプレーをと思って、スピードを活かして、ドリブルでチャンスにつなげることを意識しています」(小林)。
与えられたチャンスを活かすため、シュートの決定力とドリブルを磨いてきた。一方で、メンタル面の弱さが課題と認識していたという。
「ミスするとそのまま気持ちが落ちちゃって、どんどんミスを重ねてしまうんですけど、3年間で先生にすごく鍛えてもらいました。今日も後半まで、PKの時も気持ちを切らさずプレーできました」。
「今大会は1回戦、2回戦も調子が悪かった。でもみんなが声をかけてくれました。”自信を持って大丈夫。ちさはすごいから”って言ってくれて、自信を持ってプレーできるようになりました」。
仲間の支えもあり、自分のプレーを存分に発揮し、チームを勝たせる選手へと成長を遂げた。
卒業後はなでしこリーグ1部の静岡SSUボニータへの加入が決まっている(静岡産業大学へ進学)。この大会でつかんだ自信を糧に、さらなる飛躍を期待したい。
仲間に支えられながら、持てる力を存分に発揮した。