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[宮城県高校総体]準決勝|常盤木学園が聖ウルスラに快勝!右サイドからの切り崩しでゴールを生み出す

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

2アシストを記録した津嶌咲沙。後半は右ウイングとしてもプレーした。 2アシストを記録した津嶌咲沙。後半は右ウイングとしてもプレーした。

2024年6月1日(土)
令和6年度宮城県高等学校総合体育大会 準々決勝
常盤木学園 8-0 聖ウルスラ学院
得点:[常盤木学園]海野安璃(13分、32分)、太田愛華(21分、24分、46分、70+2分)、オウンゴール(39分)、西田野々花(70分)



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令和6年度 宮城県高校総体は6月2日、松島運動公園で準決勝を行い、常盤木学園と聖ウルスラ学院が対戦。この日が大会初戦となった常盤木学園が8-0で快勝した。

仙台育英を破って初めて準決勝に勝ち上がってきた聖ウルスラ学院に対して、準々決勝はシードされ大会初戦に臨んだ常盤木学園が試合を優位に進める。

個々の能力、経験値で上回る常盤木学園は最終ラインからボールをつなぎ、ピッチを広く使いながら攻撃を組み立てる。決して、個人のドリブル突破など力づくで攻め込むことはなかった。

右サイドから崩して、左サイドの選手がゴール前で仕留める。右サイドで奪って、攻撃に転じる。ゲームキャプテンを務めたWG横田理帆(3年)、インサイドハーフの津嶌咲沙(2年)、さらにはFW築館海藍(1年)もセンターフォワードの位置から流れてくる。入れ替わり立ち替わり左サイドを使うことで起点を作っていく。

横田理帆は1アシストを記録。後半は後退するまでセンターフォワードでプレーした。 横田理帆は1アシストを記録。後半は後退するまでセンターフォワードでプレーした。

試合が動いたのは前半13分。右サイドで築館、横田とつなぎ、ゴール前にこぼれたボールをDF海野安璃(2年)が押し込んだ。つづく同21分には右サイドを突破した津嶌の折り返しをゴール前でMF太田愛華(2年)が合わせて追加点。その3分後にも津嶌、太田のコンビで3点目を奪った。

4-0で折り返した後半4分にはMF阿部菜々子(2年)のスルーパスに抜け出した津嶌がゴール前へ折り返すと、ゴール前に入ってきた横田が走りこむ。これがオウンゴールを誘った。

横田と津嶌はゴールネットを揺らすことはなかった。だが守備では出足の速いアプローチやプレスで相手を追い込み、攻撃ではスピードを生かしたドリブル突破を仕掛ける。互いの動きを見ながらスペースを使うなど、相手守備ラインの切り崩しに貢献。太田が4得点、海野も2得点するなど左サイドに配置された選手が得点を量産した影には右サイドのチャンスメイクがあった。