[インターハイ]2年ぶり決勝は藤枝順心の守備を崩せず敗北。選手権へ向けて糧を得た大商学園
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令和6年度 全国高等学校総合体育大会 決勝
藤枝順心 0-2 大商学園
得点:[藤枝順心]宮路花菜(4分)、葛西唯衣(65分)
インターハイは8月3日、日鋼室蘭スポーツパークで決勝を行い、藤枝順心(静岡)と大商学園(大阪)が対戦。2年ぶりの決勝に駒を進めた大商学園は0-2で敗れた。
大商学園は開始早々の前半4分、藤枝順心に先制点を許した。準決勝までの3試合ではすべて先制して試合を優位に進めており、今大会初めて追いかける展開となる。U-17日本女子代表FW佐藤ももサロワンウエキ(2年)をターゲットに前線で起点を作ろうとしたが、藤枝順心の堅守を前に思うように攻撃の形を作ることが出来なかった。
それでも佐藤がドリブルで攻め上がり、そのプレーで得たコーナーキックからDF太田美月(3年)がヘディングシュートを放つなど、劣勢の中でも反撃を試みる。しかし得点にはつながらず、前半は太田のシュート2本のみで終わった。
「最初の入りで気持ちが入りすぎたわけじゃないんですけど、システム上噛み合わないところでセカンドボールを拾われて、マークも捕まえきれてなくて、その間に失点したのがちょっと痛かった。ただ、前半途中で(修正点を)言っても混乱しそうやからちょっと我慢して、前半は0-1で耐えていたのが良かったかなと思う」と、岡久奨監督は語る。追加点を与えなかったことにより、後半に巻き返す機会を得た。
後半は最終ラインからビルドアップしながら相手陣内に侵入するなど、大商学園らしい攻撃の形を随所に見せていく。後半18分にはMF枚田乙愛(3年)がドリブルで持ち上がり、佐藤とのパス交換からDF中野梨緒(2年)がシュートを放ったが、ボールはサイドネットに阻まれた。鮮やかな崩しからゴールに迫るシーンではあったものの、得点には至らなかった。
「前半は上手くいかない部分が多かった。後半は間を上手く使いながら下で作って、フォワードに入った後に前向きで受けてサイドに散らすというような、戦い方を少し変えた中でチャンスも生まれてたと思うんですけど、シュートを打ち切れなかった。もっと足を振れるようにならないといけないし、前にももっといい形で(ボールを)入れられたら良かった」とキャプテンの太田は試合を振り返る。
後半、大商学園は選手交代を行い、中盤でセカンドボールを拾ってより高い位置から攻撃しようと試みたが、藤枝順心の堅守を崩すには至らず。後半のシュートは中野の一本のみに終わり、後半30分には追加点を奪われてしまった。
ハーフタイムに修正を図った大商学園だったが、序盤の失点が最後まで尾を引く結果となった。前半の失点を1に抑え、後半にリズムを引き寄せたところは良かったが、その修正をハーフタイムまで待たなければならなかった点に課題が残る。ピッチ内の選手間で修正しながら勝ち上がってきた藤枝順心との差が、この試合の結果に表れているように感じる。
試合後、岡久監督は「そういう試合をここに来るまでに経験してたんですよ。その時に、自分たちの修正力はまだなかった。それが課題という話はしてたので、行ける自信もあったんですけど。いつでも先制できるわけではありませんから。ただ、結果的に返せなかったのが全てです」と語った。
太田は今大会を次のように振り返っている。
「自分たちは球際・切り替え・ハードワークっていうのを強みとして3つ挙げています。今日を除いた3試合では球際の部分とか、セカンドを拾ってとか、そこで勝されて自分たちが(主導権を)握ってという展開を作り出せていました。自分たちが強みとしている部分が通用したことは収穫ではありました」。
一方、決勝で見えた課題については、「今日のように自分たちの良さを消してくる相手と対戦したり、背後を狙っていたけどそこが取れないとなった時に、もう一つ間を使いながら、ボールを大事にしながら、急がずに作っていくサッカーもできるようにならないといけない。もっと攻撃のバリエーションを増やしていきたいですし、守備でも球際で奪い切るところをもっともっと磨いていきたい」と述べ、選手権に向けた意気込みを語った。
2024年8月3日(土)
令和6年度 全国高等学校総合体育大会 決勝
藤枝順心 0-2 大商学園
得点:[藤枝順心]宮路花菜(4分)、葛西唯衣(65分)
インターハイは8月3日、日鋼室蘭スポーツパークで決勝を行い、藤枝順心(静岡)と大商学園(大阪)が対戦。2年ぶりの決勝に駒を進めた大商学園は0-2で敗れた。
大商学園は開始早々の前半4分、藤枝順心に先制点を許した。準決勝までの3試合ではすべて先制して試合を優位に進めており、今大会初めて追いかける展開となる。U-17日本女子代表FW佐藤ももサロワンウエキ(2年)をターゲットに前線で起点を作ろうとしたが、藤枝順心の堅守を前に思うように攻撃の形を作ることが出来なかった。
それでも佐藤がドリブルで攻め上がり、そのプレーで得たコーナーキックからDF太田美月(3年)がヘディングシュートを放つなど、劣勢の中でも反撃を試みる。しかし得点にはつながらず、前半は太田のシュート2本のみで終わった。
「最初の入りで気持ちが入りすぎたわけじゃないんですけど、システム上噛み合わないところでセカンドボールを拾われて、マークも捕まえきれてなくて、その間に失点したのがちょっと痛かった。ただ、前半途中で(修正点を)言っても混乱しそうやからちょっと我慢して、前半は0-1で耐えていたのが良かったかなと思う」と、岡久奨監督は語る。追加点を与えなかったことにより、後半に巻き返す機会を得た。
後半は最終ラインからビルドアップしながら相手陣内に侵入するなど、大商学園らしい攻撃の形を随所に見せていく。後半18分にはMF枚田乙愛(3年)がドリブルで持ち上がり、佐藤とのパス交換からDF中野梨緒(2年)がシュートを放ったが、ボールはサイドネットに阻まれた。鮮やかな崩しからゴールに迫るシーンではあったものの、得点には至らなかった。
「前半は上手くいかない部分が多かった。後半は間を上手く使いながら下で作って、フォワードに入った後に前向きで受けてサイドに散らすというような、戦い方を少し変えた中でチャンスも生まれてたと思うんですけど、シュートを打ち切れなかった。もっと足を振れるようにならないといけないし、前にももっといい形で(ボールを)入れられたら良かった」とキャプテンの太田は試合を振り返る。
後半、大商学園は選手交代を行い、中盤でセカンドボールを拾ってより高い位置から攻撃しようと試みたが、藤枝順心の堅守を崩すには至らず。後半のシュートは中野の一本のみに終わり、後半30分には追加点を奪われてしまった。
ハーフタイムに修正を図った大商学園だったが、序盤の失点が最後まで尾を引く結果となった。前半の失点を1に抑え、後半にリズムを引き寄せたところは良かったが、その修正をハーフタイムまで待たなければならなかった点に課題が残る。ピッチ内の選手間で修正しながら勝ち上がってきた藤枝順心との差が、この試合の結果に表れているように感じる。
試合後、岡久監督は「そういう試合をここに来るまでに経験してたんですよ。その時に、自分たちの修正力はまだなかった。それが課題という話はしてたので、行ける自信もあったんですけど。いつでも先制できるわけではありませんから。ただ、結果的に返せなかったのが全てです」と語った。
太田は今大会を次のように振り返っている。
「自分たちは球際・切り替え・ハードワークっていうのを強みとして3つ挙げています。今日を除いた3試合では球際の部分とか、セカンドを拾ってとか、そこで勝されて自分たちが(主導権を)握ってという展開を作り出せていました。自分たちが強みとしている部分が通用したことは収穫ではありました」。
一方、決勝で見えた課題については、「今日のように自分たちの良さを消してくる相手と対戦したり、背後を狙っていたけどそこが取れないとなった時に、もう一つ間を使いながら、ボールを大事にしながら、急がずに作っていくサッカーもできるようにならないといけない。もっと攻撃のバリエーションを増やしていきたいですし、守備でも球際で奪い切るところをもっともっと磨いていきたい」と述べ、選手権に向けた意気込みを語った。