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[東北新人戦]道産子パワーで初戦突破!聖和学園がふたば未来学園にゴールラッシュで快勝する

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)



[東北新人戦1回戦 聖和学園 12-0 ふたば未来学園]

第22回東北高校新人女子サッカー選手権大会は21日、相馬光陽サッカー場で1回戦が行われ、聖和学園(宮城)とふたば未来学園(福島②)が対戦。開始早々に先制点を奪い、その後もゴールラッシュを浴びせた聖和学園が12ー0で勝ち、準決勝に駒を進めた。

開始1分も経たないうちにMF本田悠良(2年)のゴールで先制した聖和学園。その後もゴールネットを揺らしつづけた攻撃陣を引っ張ったのは、北海道出身の選手たちである。

2−0で迎えた前半20分。口火を切ったのはFW米村歩夏(2年、十勝FSリトルガールズ)だ。浮き球のパスに抜け出すとドリブルでGKをかわしてゴールに流し込む。その4分後には右サイドからのパスを受けると、素早い反転で背負っていたDFをかわして左足でシュート。さらに3分後には味方のシュートのこぼれ球を詰め、10分足らずでハットトリックを達成した。

前半32分に遠藤瑚子(2年、北海道リラ・コンサドーレ)がミドルシュートを決めると、遠藤はその1分後にも米村の4点目をアシストする。さらに前半終了間際の35分には、紺谷あろえ(2年、北海道リラ・コンサドーレ)がペナルティーエリア手前からミドルシュートを決めた。ボランチを務める紺谷はこの日、積極的にゴール前へ顔を出し、後半はツートップの一角を占める。シュート4本を放血、1得点1アシストを記録した。

8−0で折り返した後半、前半33分でお役御免となった米村とツートップを組んでいた今村栞愛(1年、北海道リラ・コンサドーレ)が奮起する。

後半9分、ショートコーナーからドリブルで切り込んだ遠藤のクロスを頭で押し込み1点目。その2分後には遠藤のパスからフリーでペナルティエリアに侵入すると、GKとの1対1から技ありのシュートでゴールネットを揺らす。

ゴールを演出した遠藤は1得点5アシストを記録。サイドに張るだけでなく、ポジションを変えながら攻撃の組み立てに加わり、多くのチャンスを作り出した。また、ショートコーナーなどデザインされたセットプレーでも起点となっている。

そして後半25分、右サイドを突破した櫻井梨里花(1年)の折り返しに合わせた今村もハットトリックを達成する。昨年11月の宮城県新人戦でもコンビを組み、ツートップで7得点を叩き出した。攻撃だけでなく、前線から労を厭わずにプレッシャーをかけ続け、攻守にわたって軸となった。

北は北海道、南は沖縄。聖和学園には日本全国から選手が集まってくる。中でも北海道からは、東北新人戦のメンバーだけでも4人と一大勢力だ。今年はインターハイが北海道で開催されることが決まっている。地元開催、と言っても北海道は広いが、それでも故郷で開催される本大会出場を虎視眈々とねらう選手たちの動向から目が離せない。