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[東北女子サッカーリーグ]常盤木学園が白星スタート!3学年揃った新チームの初戦はゴールラッシュで飾る

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

新チームのキャプテンに就任したMF髙木沙都。昨年からの主力のひとりとしてチームを牽引する。 新チームのキャプテンに就任したMF髙木沙都。昨年からの主力のひとりとしてチームを牽引する。



2024年4月6日(土)
THFA東北女子サッカーリーグTOPリーグ2024 第1節
常盤木学園高校 9-0 八戸学院光星高校
得点:[‪常盤木]柳町玲音(14分、31分、46分、57分)、東堂正枝(28分、86分)、山崎詩乃波(33分)、海野安璃(40分)、太田愛華(90+2分)


東北女子サッカーリーグTOPリーグは6日、7日に開幕。各地で4試合が行われた。昨シーズンの覇者・常盤木学園は6日、2023シーズンの2部優勝によりTOPリーグ昇格を果たした八戸学院光星をホーム・松島フットボールセンターに迎えた。

1月に東北高校新人サッカー選手権で優勝した常盤木学園は、4月1日から3日にかけて三重県伊勢市で開催された「8th ISE VENUS CUP 2024」に出場。新チームとして初めて、全学年が揃って大会に参加した。その遠征から仙台に戻り、東北リーグ開幕戦がこのチームとして迎える初めての公式戦となった。

試合はDFラインからボールをつないでビルドアップする常盤木学園に対して、八戸学院光星が最終ラインを押し上げて前からプレスをかけていく。常盤木学園は慌てることなく、まずは相手の背後を狙っていく。前半10分、同13分にはカウンター攻撃を繰り出し、最後はMF山崎詩乃波がシュートに持ち込む。

前半14分、この流れで得たコーナーキックから試合の均衡が破れる。MF髙木沙都のコーナーキックがゴール前でこぼれると、FW柳町玲音が押し込んだ。この1分後にもペナルティーエリア中央で受けた山崎が反転からシュート。ボールはポストを叩いたが、常盤木学園が試合の流れを引き寄せる。

4ゴール4アシストの活躍を見せたFW柳町玲音。右サイドで圧倒的なスピードを見せつけた。 4ゴール4アシストの活躍を見せたFW柳町玲音。右サイドで圧倒的なスピードを見せつけた。

先制点を許した八戸学院光星だったが、守備のアグレッシブさは失わない。常盤木学園も徐々にボールをつながるようになったが、スペースを突く意識は失わなかった。

前半28分、ふたたびカウンターからスコアが動く。右スペースを突いた柳町がスピードに乗ったドリブルでサイドを駆け上がる。マークする相手を振り切った時点で勝負あり。折り返したボールをゴール前でFW東堂正枝がワンタッチで合わせ、ゴールに流し込む。2-0とリードを広げる。

その3分後には左サイドから左ウイングを務めたDF海野安璃が折り返すと、ファーサイドで競り勝った柳町がゴールネットを揺らす。さらに前半33分(山崎)、同40分(海野安璃)と加点。5ー0とリードを広げ、ハーフタイムを迎える。

前半で勝負を決定づけた常盤木学園だったが、攻撃の手を緩めない。後半開始直後の46分には柳町がハットトリック達成となる3点目を挙げ、気持ちを切り替えてピッチに戻ってきた相手の腰を折る。その後もベンチメンバーを送り込みながら相手陣内に攻め込み、柳町(57分)、東堂(86分)、67分に途中出場した太田愛華がゴールを決める(90+2分)。反撃の隙を与えない攻撃を見せ、今シーズン開幕戦を9-0の大勝で飾った。