[インターハイ]豊川、リスクをとって奪いに行った勝ち越し点。逆転負けも次につながる戦い
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令和6年度 全国高等学校総合体育大会 1回戦
豊川 1-2 常盤木学園
得点:[豊川]濵田優音(7分)、[常盤木学園]髙木沙都(14分)、岡村まどか(70分)
3年ぶり2回目のインターハイに出場した豊川(愛知)は7月30日、1回戦で常盤木学園(宮城)と対戦。先制点を奪い、その後に追いつかれたものの、1-1で折り返した後半に勝負をかけた。
豊川は前半7分、ペナルティエリア内の争いでMF佐々木詩衣(1年)が倒されてPKを獲得。キッカーはFW濵田優音(3年)。濵田は冷静に相手GKの逆を突き、ゴールネットを揺らす。豊川が試合の均衡を破った。
幸先よく先制した豊川は2トップのFW渡辺愛未(2年)と濱田が相手DFを牽制しつつ、後ろは5バックで守備を固めて試合に入っていた。ボールを奪うと、2列目に降りてきた濵田がボールを収めて、味方が攻め上がる時間を作る。
前半14分にはサイドを破られて同点ゴールを許すが、その後も戦い方は変わらない。一進一退の攻防が続くなか、常盤木学園のシュートは同点ゴールの1本に抑える。1-1で前半を折り返した。
「このままゼロでいって、もう1点叩きに行こう」(今井詠子主将)と、ゴールを守ることから奪うことへ意識を変えて後半のピッチへ戻る。同10分には佐々木に替わって、FW美濃部瀬音(3年)を投入。交代カードを切って、反撃のスイッチを入れる。
フォーメーションも4-2-3-1(または4-3-3)として、より高い位置でのボール奪取からのショートカウンターを狙っていく。ここで存在感を発揮したのは、スピードが持ち味の美濃部である。
後半13分には相手DFへ寄せてボールを奪った美濃部がシュート。その1分後には渡辺のパスに反応した美濃部がDF間を抜け出してミドルシュートを放つ。さらに同27分にも単独でボールを運んだ美濃部が遠めから狙った。再三のチャンスも勝ち越し点を奪うには至らない。後半終了間際にコーナーキックから失点。1-2で敗れた。
牛田佳祐監督が試合を振り返ったとおり、後半はリスクを冒して、ゴール、そして勝利をつかみにいった。狙っていた形を出せた一方、豊川のプレスをかいくぐってボールをつないだ常盤木学園にゴールを脅かされる。「セットプレーで失点している部分がある。そこをもっと磨いて、セットプレーでは絶対失点しない」と、キャプテンであり、守護神でもある今井は警戒していたセットプレーから失点した悔しさを口にする。
「自分たちが攻め込む時間帯が少ないところを選手権に向けてやっていきたい。ただこの舞台でこれだけの戦いをしてくれた選手には本当にありがとうと伝えたい。インターハイはあくまで過程じゃないですけど、選手権に向けての第一歩だと伝えてあるので、そこに向かってやっていきたい」と、牛田監督は選手を労いながらも先を見据える。リスクを取ったからこそ、つかみ取れる未来がきっとあるはずだ。
2024年7月30日(火)
令和6年度 全国高等学校総合体育大会 1回戦
豊川 1-2 常盤木学園
得点:[豊川]濵田優音(7分)、[常盤木学園]髙木沙都(14分)、岡村まどか(70分)
3年ぶり2回目のインターハイに出場した豊川(愛知)は7月30日、1回戦で常盤木学園(宮城)と対戦。先制点を奪い、その後に追いつかれたものの、1-1で折り返した後半に勝負をかけた。
豊川は前半7分、ペナルティエリア内の争いでMF佐々木詩衣(1年)が倒されてPKを獲得。キッカーはFW濵田優音(3年)。濵田は冷静に相手GKの逆を突き、ゴールネットを揺らす。豊川が試合の均衡を破った。
幸先よく先制した豊川は2トップのFW渡辺愛未(2年)と濱田が相手DFを牽制しつつ、後ろは5バックで守備を固めて試合に入っていた。ボールを奪うと、2列目に降りてきた濵田がボールを収めて、味方が攻め上がる時間を作る。
前半14分にはサイドを破られて同点ゴールを許すが、その後も戦い方は変わらない。一進一退の攻防が続くなか、常盤木学園のシュートは同点ゴールの1本に抑える。1-1で前半を折り返した。
「このままゼロでいって、もう1点叩きに行こう」(今井詠子主将)と、ゴールを守ることから奪うことへ意識を変えて後半のピッチへ戻る。同10分には佐々木に替わって、FW美濃部瀬音(3年)を投入。交代カードを切って、反撃のスイッチを入れる。
フォーメーションも4-2-3-1(または4-3-3)として、より高い位置でのボール奪取からのショートカウンターを狙っていく。ここで存在感を発揮したのは、スピードが持ち味の美濃部である。
後半13分には相手DFへ寄せてボールを奪った美濃部がシュート。その1分後には渡辺のパスに反応した美濃部がDF間を抜け出してミドルシュートを放つ。さらに同27分にも単独でボールを運んだ美濃部が遠めから狙った。再三のチャンスも勝ち越し点を奪うには至らない。後半終了間際にコーナーキックから失点。1-2で敗れた。
後半途中に投入されたFW美濃部瀬音がシュートを放つ。
「結果論、選手の疲弊具合も考えると、前半のまま行けばよかったというのは試合が終わっての反省でもあります。逆にそこまで引きながらというところも、彼女らにとって次につながるところではないのかなという部分もあった。こっちも勝負にかけて、そこの部分がやられてしまった。ただ、1、2本、ゴール前まで行けたシーンを狙っていた」。牛田佳祐監督が試合を振り返ったとおり、後半はリスクを冒して、ゴール、そして勝利をつかみにいった。狙っていた形を出せた一方、豊川のプレスをかいくぐってボールをつないだ常盤木学園にゴールを脅かされる。「セットプレーで失点している部分がある。そこをもっと磨いて、セットプレーでは絶対失点しない」と、キャプテンであり、守護神でもある今井は警戒していたセットプレーから失点した悔しさを口にする。
「自分たちが攻め込む時間帯が少ないところを選手権に向けてやっていきたい。ただこの舞台でこれだけの戦いをしてくれた選手には本当にありがとうと伝えたい。インターハイはあくまで過程じゃないですけど、選手権に向けての第一歩だと伝えてあるので、そこに向かってやっていきたい」と、牛田監督は選手を労いながらも先を見据える。リスクを取ったからこそ、つかみ取れる未来がきっとあるはずだ。