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[選手権東北大会]後半から出場のMF髙木沙都が2得点!常盤木学園が粘るふたば未来学園を突き放す

トピックス Takuma Omori(みなサカ編集長)

第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東北大会は22日、Jヴィレッジで2回戦4試合が行われた。常盤木学園(宮城①)とふたば未来学園(福島②)の一戦は、2-0で常盤木学園が勝ち、準決勝へ駒を進めた。

会場近くに学校があるふたば未来学園は他の部活の生徒など、圧倒的な応援を味方につけ、常盤木学園を苦しめる。

立ち上がりからボールを保持する常盤木学園に対して、ふたば未来学園が守備で主導権を握る。最終ラインを押し上げ、中盤でコンパクトな守備陣形を敷き、相手のパス回しにプレッシャーをかけていく。攻撃陣も守備を助けて数的優位を保ち、球際でも強さを発揮した。

前半11分にはドリブルでゴール前に侵入してきた白木珠奈(3年、白岡SCL)のパスからFW佐藤瑞希(3年、府ロクレディース)がシュート。同21分にも左サイドからカットインしてきた佐藤が左足を振り抜く。だがいずれもGK村上七生(3年、リトルスターズ)のセーブに阻まれた。

常盤木学園のグラウンドで練習するリトルスターズ出身の守護神が、守備ラインを突破されても最後の砦となり、スコアレスで前半を折り返した。


常盤木学園は後半、MF市川里帆子(3年、群馬FCホワイトスター)とMF藤井愛梨(3年、越谷レディースファミリー)に替わって、DF岩川雛(3年、東京BARUS FC)とMF髙木沙都(2年、東京BARUS FC)を送り込む。二枚替えを行い、攻撃の活性化を図った。

試合はあっという間に試合は動いた。後半キックオフから20秒あまりのこと。中央突破を図った常盤木学園は、髙木のスルーパスに白木が抜け出す。白木のシュートはいち早く飛び出してきたGK村上に阻まれたが、こぼれ球を髙木が押し込む。ついに待望の先取点を挙げた。

つづく後半16分には追加点。相手のクリアを拾った白木がすぐ前のFW伊藤そら(3年、河内SCジュベニール)へ預ける。伊藤はドリブルでペナルティーエリア深くまで侵入する。ゴール前には佐藤が待ち構えるが、相手のマークが付いている。だがペナルティーエリア中央には髙木がフリーで待ち構えていた。伊藤がマイナス方向へ折り返すと、髙木が冷静に合わせて押し込んだ。

開始直後に幸先よく得点したチームは主導権を一気に奪い返す。前線からの守備で相手陣でボールを回収。攻撃に転じれば、ポジションチェンジを交えながら、多彩な攻撃でゴールをめざしていく。3点目こそ奪えなかったが、2-0のままタイムアップの笛を迎えた。