[高校総体東京都予選]3決|PK戦の悪い流れを断ち切る勝利!修徳が東久留米総合を下す
トピックス2024年5月12日(日)
令和6年度 第25回東京都高等学校総合体育大会 決勝
東久留米総合 0(4PK2)0 修徳
得点:なし
令和6年度 第25回東京都高等学校総合体育大会は5月12日、駒沢第二球技場で3位決定戦が行われ、修徳と東久留米総合が対戦。0-0で突入した延長戦でもスコアが動かず、PK戦を修徳が勝利した。
今年2月の東京都新人戦で4位となり、今大会は新人戦優勝の十文字と準決勝で当たる組み合わせとなった修徳。その準決勝では1-1からのPK戦で敗れ、3位決定戦に回ることとなった。
前半10分、修徳はスルーパスに抜け出したFW石川ここあ(3年)がペナルティエリアに侵入し、コーナーキックを獲得。CKの流れからMF筒井まつり(3年)がシュートを放つが、東久留米総合GK清水菜々心(3年)に防がれる。
修徳はその後も左サイドにボールを集め、石川がドリブル勝負を挑んでいく。前半25分、28分にはカットインしてゴール前に切り込みシュート。前者はGKに阻まれ、後者は枠を捉えられなかった。
サイドから攻略する修徳に対して、東久留米総合は前線から連動したプレスをかけつつ、ゴール前ではCB伊藤葵(3年)を中心に中央を堅め、ゴール前への侵入を許さない。
すると修徳は左SHの石川を右、右SHの星野玫羅々(3年)をボランチ、ボランチの筒井を左SHへ配置替えする。後半開始早々の4分には筒井が右スペースへサイドチェンジパスを放つ。このボールに反応した石川はわずかに届かなかったが、狙いをもった攻撃をピッチ上で表現する。
カットインからシュートを放つFW石川ここあ(3年)
つづく後半10分、修徳はFW中川名奈美(3年)に代わってFW岩渕莉杏(3年)を投入。主にトップ下の位置でプレーした岩渕は常に動きながらパスを引き出し、攻撃をテンポアップした。さらに後半14分には石川に代わってMF若木理緒(2年)を送り込む。ボランチに入った若木が中盤でボールを動かし、2列目、3列目からの攻撃参加を促しながらチャンスを作って行った。修徳の運動量は後半終盤、延長に入っても落ちなかった。
選手交代、ポジションチェンジ、バリエーション豊かな攻撃。ありとあらゆる手を尽くし、相手ゴールをこじ開けようとする修徳だったが、東久留米総合の守備は10分ハーフの延長戦に入っても集中を切らさず、ゴールを許さない。90分(規定の70分+延長20分)を戦っても互いにゴールを割ることができず、決着はPK戦に委ねられることになった。
PK戦は先攻・修徳の1人目がポストに当てて外すが、東久留米総合も3人目がクロスバーにはじかれてタイスコアに。修徳はGK五十嵐憂美(3年)が4人目を止めると、5人目の筒井が決めて決着。4-2でPK戦を制した。
修徳は東京都新人戦の準決勝と3位決定戦、そして今大会の準決勝にPK戦で敗れている。この日の勝利でPK戦の連敗は「3」で止まった。選手権に向けたシード順もそうだが、PK戦の苦手意識を払拭できたことは、選手権に向けても大きな収穫になったのではないだろうか。